土木学会と日本建築学会が共同で11月20日にBIM×CIMシンポジウム「土木・建築分野における3Dデータを活用したアセットマネジメント」を開く。東京都港区の建築会館ホールとオンライン配信のハイブリットとなり、行政や開発事業者、設計会社、航測会社などの関係者が講演やパネルディスカッションを通じて、BIM/CIMの活用動向や施設管理における課題を共有する。
シンポジウムは、両学会の土木・建築合同タスクフォースDX-WGが主催する。建築分野でBIM、土木分野でBIM/CIMの導入が進む中、これまで土木と建築では、それぞれの分野で活用環境の整備や推進が進められてきた。都市空間を構成する建築物や道路、河川などの施設には明確な境界がなく、共通のBIデータ標準や建設データマネジメントの考え方を共有する必要性が高まっている。
今回のテーマは、土木・建築の両分野にまたがる「施設の管理」にスポットを当てる。3次元データを設計・施工段階だけでなく、供用後の維持管理まで活用するアセットマネジメントの視点から、分野横断的なデータ活用の可能性と共通課題を議論する。
東京水道の安孫子昌弘氏が「水道関係者が考える、BIM/CIM導入による業務効率化の可能性とその課題(仮)」をテーマに講演するほか、三菱地所設計、首都高速道路、パスコ、ザイマックスデジタル・ザイマックス総研、パシフィックコンサルタンツが取り組み事例を紹介する。
パネルディスカッションでは「土木・建築分野における3Dデータを活用したアセットマネジメントの在り方」をテーマに、DX-WG委員で早稲田大学の石田航星氏がコーディネーターを務める。
参加は無料。申し込みはこちら
BIMedia目線ーー建築のBIMと土木のCIMの連携では、3次元モデルを作成するだけでなく、施設の位置や属性、維持管理に必要な情報を分野横断で引き継ぎ、活用できる環境づくりが重要になる。道路や河川、建築物などを個別に管理するだけでは、都市全体の資産を一体的に捉えることは難しい。海外では土木と建築の領域に関係なくBIMを軸にした取り組みが一般的だけに、今回の議論は共通標準やデータ管理のあり方を整理し、日本にとっての建設分野(BIM×CIM)のデジタルデータをライフサイクル全体で活用するための課題を考える機会となりそうだ。