テラドローン

電線共同溝3D支援ツール「TerraDuct3D」提供 
既存CADに機能追加し管路から照査・土量まで対応

 テラドローンは、電線共同溝の3D設計を支援するツール「TerraDuct3D」の提供を始めた。AutoCAD、IJCAD、ARESなど市販の汎用CADに機能を追加して利用できる。新たなCADの導入や作図環境の変更をせず管路の3次元設計から設計条件の確認、土量算定、図面出力までを一連の流れで行える点が特徴だ。

 国土交通省の第3次無電柱化推進計画では、2026年度からの5年間で、新たに約1,000kmの無電柱化を完了し、約4,000kmの計画を策定する目標が掲げられている。無電柱化の主要な整備手法となる電線共同溝では、今後の工事量の増加を見据え、設計業務の効率化が課題となっている。

 電線共同溝の設計では、道路線形や地形に沿った管路配置に加え、管路同士の離隔や土被り、掘削形状、土量など複数の条件を考慮する必要がある。設計内容の照査や図面作成にも手間がかかり、3D設計に対応するための専用ツール導入や操作習得が負担となる場合もあった。

 TerraDuct3Dは、既存の道路線形を管路の経路として活用できるほか、画面上の項目をキー操作で選択する方式を採用し、従来のCAD操作を生かせるようにした。

 設計機能ではLASやXML形式の地形データを読み込み、道路線形に沿って管路を配置できる。特殊部やマンホールは標準型式から選択でき、CSVによる型式の追加登録にも対応する。設計照査では、土被りや管路間の離隔を許容値と照合し、条件を満たさない箇所を図面上に表示する。法面の勾配や離隔条件を基に掘削形状を生成し、土量が算出でき、横断図・縦断図の作成時には掘削断面も出力可能だ。データ連携ではIFC2X3形式での出力に対応するほか、CSV形式での入出力もできる。

 同社は、無電柱化に伴う電線共同溝工事の増加を見据え、本ツールを通じて設計業務の効率化と標準化を支援する方針で、測量・設計分野のソリューション拡充も進めるとしている。

テラドローンのプレスリリースはこちら

BIMedia目線ーーTerraDuct3Dの特徴は既存のCAD環境を生かしながら管路配置、設計条件の照査、掘削・土量算定、図面作成をつなげられる点にある。設計工程の一部を3次元化することで、複数の条件を確認しながら設計を進める業務の効率化が期待される。IFC2X3形式での出力に対応することは、設計情報を他の3D活用環境へ受け渡すうえでの接点となる。今後は3Dモデルを作成するだけでなく、道路や地下埋設物に関する情報を関係者間でどこまで共有・活用できるかが、BIM/CIMを活用したインフラ設計の重要な視点となりそうだ。

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