オートデスクが発表した建設業界でイノベーションを推進する40歳未満の次世代リーダーを選ぶ「40 Under 40: Champions of Construction 2026」で、世界各国から40人が選出され、日本からは清水建設でプロジェクトリーダーを務める櫻井沙緒理氏が選ばれた。

櫻井氏が評価された取り組みの一つが、設計・プロジェクト遂行におけるオートデスクの建設クラウドプラットフォーム「Forma」の活用と、ワークフローの組織的な標準化だ。プロジェクトの初期段階から、関係者がより迅速かつ多くの情報に基づいて意思決定できるよう、Formaを実務に組み込むための取り組みを進めてきた点が評価された。
2025年に開かれたオートデスクの国際カンファレンス「Autodesk University」では、参加者から高い評価を得たスピーカーの一人として、Formaの実践的な活用方法を紹介した。自社での取り組みにとどまらず、日本の建設業界に向けた知見の共有にも力を入れている。
櫻井氏は今回の選出について「成果は個人だけでなく、業務に真摯に向き合うチーム全員で成し遂げたもの」とコメントし、建設業界がDXの過渡期にある中で、テクノロジーを単なるツールで終わらせず、現場の意思決定を支える「日常のプロセス」として定着させるには「組織文化の醸成が重要」と強調した。
40 Under 40は今年で8年目を迎え、AI、コネクテッドデータ、サステナブル建設、ロボティクスなど幅広い領域で建設業界の変革に取り組む40人を選出した。オートデスクは技術の導入だけでなく、それを実際の業務やプロジェクトに結びつけ、チームや組織の成果につなげるリーダーシップに光を当てている。
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BIMedia目線ーーBIMや建設DXでは新しいツールを導入するだけでなく、設計や施工の業務フローに組み込み、関係者が継続的に活用できる仕組みを整えることが重要になる。Formaのワークフロー標準化を進めてきた櫻井氏の取り組みは技術を個人のスキルにとどめず、組織の実践へと広げる注目すべき事例といえる。デジタル化の成果を高めるには、ツールの操作習得とともに、業務プロセスの見直しや知見の共有を進めることが求められる。