skyACE

Webブラウザで使える「VinaCAD Web」提供 
CAD業務をWebシステムへ

 skyACEは、Webブラウザ上でCAD図面の閲覧・編集・保存・共有ができる「VinaCAD Web」と、自社のWebシステムにCAD機能を組み込める「VinaCAD Web SDK」の提供を始めた。専用CADソフトをインストールしていない環境からも図面を扱えるようにし、設計部門だけでなく施工管理や現場、協力会社などを含めたCADデータの活用を支援する。

 VinaCAD Webは、DWG・DXF形式のCADファイルに対応し、Webブラウザから図面の閲覧や編集を行える。編集処理は作業端末のブラウザ内で完結するため、ローカルに保存された図面を開いて編集する場合、編集のために図面を同社のサーバーへアップロードする必要がない。

 BoxやGoogle Driveに保存した図面にも対応し、クラウドストレージから図面を開いて編集した後、元の保存先へ戻して保存できる。これまで必要だったダウンロードしてCADソフトで編集し、再びアップロードするといった操作を減らし、既存のファイル管理環境を維持したままCAD業務をWeb化できる点が特徴だ。今後はOneDrive、SharePoint、Dropboxへの対応も予定しているという。

 複数人による同一図面の共同編集にも対応する。オフィスと現場、社内と協力会社など、離れた場所にいる関係者が同じ図面を共有しながら修正作業を進められるため、図面を介した確認や情報共有の効率化につなげる。プラグインによる機能拡張にも対応し、企業ごとの図面作成ルールや業務手順に合わせて独自のロジックを組み込めるため、汎用的なCAD機能だけでなく、個別企業の業務フローに合わせた環境を構築できる。

 VinaCAD Web SDKは、CADエンジンを自社で一から開発することなく、既存のWebシステムやサービスにCAD機能を組み込むためのソフトウェア開発キットとなり、建設・施工管理システム、図面・技術文書管理システム、BIM/CAD関連サービスなどへの組み込みを想定している。

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BIMedia目線ーー図面は設計部門だけでなく、施工管理、現場、発注者、協力会社など多くの関係者が利用する情報となる。従来は図面を作成・編集するCADと、案件管理や施工管理、文書管理などの業務システムが分かれているケースも多かった。そのため、図面を確認するために別のソフトを起動したり、ファイルをダウンロードして編集したりする作業が発生する。VinaCAD Web SDKが示すのはCAD機能そのものをWebシステムの一機能として組み込む方向性だ。図面と案件情報、施工情報、設備情報などを同じ業務環境で扱えるようになれば、CADデータは「ファイル」から「業務データ」へと位置付けが変わっていく。BIMの普及によって3Dモデルを中心としたデータ活用が進む一方、実務では2DCAD図面も依然として重要な情報源だ。建設DXではBIMとCADを個別のツールとして扱うのではなく、図面を含む設計・施工データを業務システムの中でどうつなぐかという視点がさらに重要になりそうだ。

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