JIPテクノサイエンスは、橋梁向けBIM/CIMソリューション「BeCIM/MB Plus」で「設計オプション」と「原寸オプション」の拡張版をリリースした。日本橋梁建設協会が公開する「設計情報属性ファイル交換標準(案)主構造箱桁編Ver1.3」に対応したもので、橋梁設計における情報連携の対象範囲を広げることが狙いだ。

機能追加では、設計情報属性ファイル交換標準(案)に準拠したXML形式のファイルについて、主構造箱桁編Ver1.3の読み込み・出力に対応した。主構造鈑桁編Ver1.3に加え、箱桁にも対応することで、異なる工程やシステム間で設計情報を受け渡す際のデータ連携を支援する。
設計情報属性ファイル交換標準(案)は、橋梁の設計情報を一定のルールに基づいて整理し、データとして交換するための標準。設計段階で作成された情報を後工程でも利用できるようにすることで、データの再入力や情報の分断を抑えることが期待される。
BeCIM/MB Plusの設計オプションはJIPテクノサイエンス、IHIインフラスクエア、駒井ハルテック、宮地エンジニアリングの4社で共同開発した。標準に対応したXML形式ファイルの読み込み・出力が可能になり、原寸オプションでも主構造箱桁編Ver1.3に関連する情報を扱えるようになった。今回の対応はサブスクリプション契約者を対象に無償でバージョンアップされる。従量制のMEASサービスでも、従来の物件利用料で新機能を利用できるとしている。
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BIMedia目線ーーBIM/CIMの活用では、3Dモデルを作成することだけでなく、モデルに含まれる設計情報を後工程へ確実に引き渡せる仕組みが重要になる。特に橋梁のように設計、製作、施工など複数の工程が関わる分野では、工程ごとにデータ形式や管理方法が異なると、せっかくデジタル化した情報が再入力されることになり兼ねない。この機能追加は箱桁の設計情報を標準化されたXML形式で受け渡せる範囲を広げるものだ。BIM/CIMの実務ではモデルの高度化と同時にどの情報を、どの形式で、どの工程へ渡すのかというデータ連携の設計が欠かせない。こうした標準仕様への対応が積み重なることで、橋梁分野における設計から製作・施工までのデータ連携がより現実的になっていく。
