構造計画研究所

ハンディ型3Dスキャナ「NavVis CLX」販売へ 
日常的な3Dデータ取得後押し

 構造計画研究所は、ドイツNavVisが開発したハンディ型3Dレーザースキャナ「NavVis CLX(ナビビズ・シーエルエックス)」の国内販売を始めた。NavVisの従来製品に比べて小型・軽量化し、建設・測量現場での現況記録や調査など、日常的な3Dデータ取得を狙うエントリーモデルとなる。

 CLXは本体重量約1.8kg。2基のLiDARセンサーと3基の1200万画素カメラを搭載し、カラー点群とパノラマ画像を取得する。処理後の点群精度は最大8mmで、5mmの点群解像度にも対応する。現場では本体ディスプレイから2D・3Dでスキャン状況をリアルタイムに確認でき、計測漏れによる再訪問や再計測のリスク低減につなげる。

 小型・軽量化により、従来のスキャナでは扱いにくかった高所や狭所などへの対応力も高めた。専用アタッチメントやマウント機構を利用できるほか、ハーネスを装着したハンズフリーでの運用にも対応する。NavVisは10~20分程度の手持ち計測を想定し、長時間の計測ではハーネスを利用する運用を案内している。初期導入費用は298万円(税別)からとなる。

 取得したデータは、クラウドサービス「NavVis IVION Processing」で処理し、Webビューワー「NavVis IVION」で閲覧、計測、共有できる。E57などの点群形式で出力できるほか、オートデスクのBIMソフト「Revit」との連携にも対応し、点群データをBIMモデル作成などの後工程に活用できる。

 NavVisのLXシリーズでは、より高精度な計測に対応する「MLX」や「VLX 3」も展開している。CLXはこれらを補完する位置付けで、日常的・反復的な現況記録にはCLXを使い、より高い精度が必要な業務では上位機種を使い分ける運用が想定されている。国内では2026年12月以降、順次出荷する予定だ。

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BIMedia目線ーー注目したいのは、3Dレーザースキャナそのものの小型化によって、現場の記録として日常的に3Dデータを残す方向へ、利用範囲を広げようとしている点だ。建設現場では既存建物の改修や施工状況の確認、出来形・現況把握など、3Dデータが必要になる場面が増えている。計測機器の重量や操作、データ処理の手間が日常利用の壁になる。CLXは、こうした計測側の負担を抑えながら取得した点群をクラウドで共有し、CADやBIMへつなぐワークフローを一体化している。現況点群の取得頻度が高まれば、単発の3Dスキャンから、点群を継続的に蓄積してデジタルツインやBIMの更新に利用する流れにもつながる。

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