西松建設

360度動画・BIM・AIで配筋検査を効率化 
TOTTARROW活用し工数5割以上削減

 西松建設は、京都女子中学校・高等学校キャンパス整備計画の現場で、360度動画とBIM、AIを組み合わせたピクシーダストテクノロジーズ(東京都中央区)の品質管理・施工管理DXサービス「TOTTARROW(トッタロー)」を導入し、撮影から書類整理までの工数を現場の実感値で50%以上削減した。全数検査が必要な現場では80%以上の削減も見込むという。

 配筋検査では、撮影する写真の増加に加え、撮影後の写真整理や帳票作成にも多くの時間がかかる。特に集合住宅などでは全数検査・全数撮影が求められるケースも増え、現場担当者の負担となっていた。

 TOTTARROWは、現場で撮影した360度動画とBIMデータを重ね合わせ、配筋の状況を確認するとともに、配筋写真帳票の作成を支援する。デジタル上で距離を測定することもでき、鉄筋の本数や位置の確認にも活用できる。

 導入現場では、従来はマーカーなどを設置して半日ほどかかっていた約16m四方の1区画の撮影が、30分以下で完了するようになったという。さらに撮影後の写真整理などの作業も削減され、現場では「50%以上の工数削減」を実感している。

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BIMedia目線ーー注目すべきは、単純な写真撮影の効率化にとどまらない点だ。360度動画として現場を記録するため、写真として全数を残していない場合でも、動画には施工状況が記録される。後から必要な箇所を確認し、必要に応じて写真として切り出せることから、検査記録の確実性を高める効果も期待できる。BIMは設計や施工計画だけでなく、施工中の品質管理にも活用領域が広がっている。現場の映像情報をBIMと重ね合わせることで、図面やモデルだけでは把握しにくい「実際にどう施工されたのか」という情報をデジタルデータとして蓄積できる。今回の取り組みはBIMを「設計データ」から「施工現場の品質管理データ」へと広げていくきっかけの一つになりそうだ。

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