アーリーリフレクションは、BIM/CIM施設管理クラウド「BIMSTOK」のAIアシスタント機能をアップデートした。これまで対象としていたBIM/CIMモデル内の属性情報に加え、BIMSTOKに蓄積される点検結果、異常・不具合、修繕・対応履歴などの維持管理記録をAIで検索・整理できるようにしたことで、施設全体に蓄積された情報を横断して検索できるようになった。

BIMSTOKは、BIM/CIMによる施設・設備の位置や属性情報と、点検・修繕履歴などの維持管理情報を紐付けて管理するクラウドサービス。今回のアップデートによって、設備や場所に紐付けて記録する「ノート」のテキスト情報もAIの検索対象に加えた。
例えば「2026年に異常が発見された設備」や「最近修繕した設備」といった条件で、施設全体に蓄積された情報を横断して検索できる。特定の設備について、過去に発生した異常や点検、修繕の履歴を確認し、「何が起き、その後どう対応したのか」という経緯を追うことも可能になるという。
この背景には、施設・インフラ維持管理における情報の分散がある。点検結果や修繕記録などがExcel、PDF、紙、各種システムなどに分かれて保存されていると、必要な情報を探すだけでも時間がかかる。さらに過去の経緯を把握するために当時の担当者やベテランに確認するケースもあり、情報共有や技術継承の妨げとなる。
同社は今後、関連文書や画像などAIが扱える情報を拡充するほか、施設全体の異常や対応状況を把握するダッシュボードや、既存の設備管理システムとの連携を見据えた設備台帳機能などの開発を進めるとしている。
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BIMedia目線ーーAIが扱う対象をBIMモデルに入っている情報から、施設が運用される中で蓄積される情報に広げた。BIM/CIMモデルが示すのは、基本的にはどこに、何があるかという施設の状態である。そこに点検、異常、修繕といった時系列の情報が加われば、そこで何が起きてきたかという施設の履歴もデータとして扱えるようになる。維持管理DXでは運用段階で発生する情報を継続的に蓄積し、次の点検や修繕、更新判断に利用できる仕組みが重要になる。BIM/CIMは施設の状態と履歴を蓄積し、必要な情報を引き出すためのデータ基盤に今後発展する流れが強まりそうだ。
