ベクターワークス

Vectorworks2027はRevitやGISとの連携拡充 
来年1月に日本リリース

 ベクターワークスは、最新版「Vectorworks 2027」の英語版を発表した。3Dモデルの表示性能を高めるとともに、BIMデータやGIS、点群など異なるデータを扱う際の操作性を改善した。特にRevitファミリやRevitデータをダイナミックオブジェクトとして取り込めるようになったほか、DXF/DWGのダイナミックブロックにも対応し、他ソフトで作成された設計コンテンツを再利用しやすくなったことも見逃せない。日本語版は2027年1月の発売を予定している。

 Vectorworks 2027はグラフィックエンジンを強化し、MacではMetal、WindowsではVulkanによるGPUの直接サポートも導入した。パンやズーム、複数オブジェクトの選択など、日常的な3D操作の応答性を高め、大規模な3Dモデルを扱いやすくした。ワークフローによってはパン・ズームで15~35倍、複数オブジェクトの選択で最大50倍の性能向上が得られるとしている。

 ビジュアライゼーションでは、PBR(物理ベースレンダリング)を基盤としたテクスチャ機能も刷新した。「テクスチャの編集」画面ではライブプレビューに対応した。サブスクリプションユーザー向けにはAI VisualizerからGoogleの「Nano Banana」AIモデルを利用できるようにし、最大14枚の参照画像を使った画像生成・編集にも対応するという。

 新機能「The Exchange」を搭載し、ユーザーや業界パートナーが提供する設計コンテンツを、Vectorworksの作業画面から検索、共有、ダウンロードできる環境を整えた。データビジュアライゼーションについても、複数の設定をまとめて管理できる「セット」に対応するなど、プロジェクト内での情報活用を支援する機能を強化している。

 ジオリファレンス(地理座標への位置合わせ)も改善した。新しい「ジオロケーション設定ウィザード」により、測量データ、点群、GISレイヤー、位置情報画像などを単一の測量点を基準に整合させられる。GISの専門知識を持たない設計者でも、実世界の位置情報と3Dモデルを結び付けやすくした。

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BIMedia目線ーーVectorworks2027は、BIMモデルそのものを作る機能だけでなく、モデルを他のデータとつなげて使うための環境を強化している点に注目したい。Revitファミリ、DXF/DWG、点群、GISなどを扱いやすくすることで、BIMモデルを単独の設計データとしてではなく、さまざまな情報を受け渡すための基盤として位置付ける方向が見える。今後は設計段階のBIMから施工、さらにデジタルツインや施設運用へとデータをつなぐ中で、こうしたデータ連携のしやすさがBIMソフトの重要な要素になりそうだ。

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