NITACO

足場積算AIの無料デモ開始 
積算業務を6~8時間から20分以内に

 NITACOは、足場工事の積算に特化したAIサービス「足場積算AI」の無料デモ提供を始めた。平面図・立面図をアップロードすると、AIが建物の寸法を読み取り、スパン割りや掛面積を算出する。支柱、布材、布板(アンチ)、ジャッキベースなどの部材数量を自動集計し、内訳書まで出力する。

 同社によると、延べ約1200㎡の外部足場を想定した場合、従来は1棟当たり6~8時間程度かかっていた拾い出し作業を、図面のアップロードから内訳書の出力まで20分以内に短縮できるとしている。図面の差し替え時も再アップロードによって数量を反映できるほか、付帯部材などAIが判断に迷う箇所は「要確認」として表示し、最終的な判断は担当者が行う。

 サービスは、くさび緊結式、枠組、単管、吊り足場の4工法に対応する。支柱や手すり、布板、筋かいなどの躯体部材に加え、先行手すりや巾木、階段枠、ブラケット、壁つなぎ、メッシュシート、朝顔など30品目以上を工法別に集計する。紙図面のスキャン画像にも対応し、寸法線がない場合でも基準寸法を1カ所指定することでスケールを算出する。

 企業ごとの単価表やリース料率、組立・解体の歩掛などを取り込み、金額まで自動計算できる。出力は元請け指定の内訳書や自社の見積フォーマットに合わせたExcel形式とし、従来の帳票への転記作業を抑える。

 同社は6月から、建設会社ごとの積算フローに合わせてAIを構築する「積算AI」を展開している。今回の足場積算AIに加え、9月18日には内装工事向けの「内装積算AI」も提供を始めた。内装積算AIでは、平面図から床・壁・天井などの数量を算出し、約540㎡・15室のオフィス内装改修で従来6~8時間の作業を約45分に短縮できるとしている。

NITACOのプレスリリースはこちら

BIMedia目線ーー注目したいのは、図面を読み取り、建設実務で必要な数量情報へ変換するAIとして積算業務に踏み込んでいる点だ。足場積算では図面から寸法を読み、スパンや層数を判断し、部材数量へ展開するという一定の業務フローが存在する。こうした図面から数量、見積への流れは、AIによる自動化と相性が良い。足場積算AIというサービスはAIの算出結果をそのまま採用するのではなく、要確認カ所を人が確認する運用を前提としている。AIが積算担当者を置き換えるのではなく、図面を読む・数える作業をAIに任せ、人が判断する部分に集中するという構成だ。

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