Arentと日揮グローバル

プラント設計を一貫自動化 
設計期間は約4カ月から3週間に短縮

 Arentと日揮グローバルは、プラント設計におけるPlot Plan設計から配管3D設計までを一貫して自動化する仕組みを共同開発した。日揮グローバルのPlot Plan自動設計システム「Auto Plot PATHFINDER」と、Arentのプラント設計向け3D CAD「PlantStream」を連携することで、両システム間のデータ連携基盤を整備し、設計初期段階から3Dモデルを活用できる環境を構築した。

 Plot Planは、プラント内の機器などの配置を検討する設計図で、安全性や保守性、建設コストなどにも関わる重要な工程となり、日揮グローバルは熟練設計者のノウハウを数値化・定式化し、数理最適化技術などを組み合わせて、複数の配置案を短期間で作成できるAuto Plot PATHFINDERを開発している。

 一方のPlantStreamはプラントの配管ルーティングなどを自動化する3D CADとなる。Arentによると、これまで両システムは機器諸元や配管情報など共通するデータを扱いながらも、データフォーマットの互換性がなく、Plot Planから配管3D設計までを一気通貫で自動化することが難しかった。

  両社は配管情報を共通して扱う「配管マスターデータフォーマット」とコンバーターを共同開発したことで、Auto Plot PATHFINDERで作成した機器諸元やPlot PlanのデータをPlantStreamへ変換し、3Dモデル上で配管レイアウトまで検討できるようにした。

 連携によって生成した3Dモデルは、配管物量の自動集計やプラントの安全性評価など、下流工程にも展開できる。設計初期段階で作成した3Dデータを後工程へ引き継ぐことで、設計情報の分断を抑え、EPC全体でのデータ活用につなげる。

 実際のケースでは、従来のマニュアル設計で約4カ月、両システムを個別に利用した場合で約1カ月半を要していた設計期間を、今回の連携によって約3週間まで短縮したという。両社は今後、自動設計やデータハンドリングの適用範囲を広げ、プラント設計全体の効率化を進める。

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BIMedia目線ーー見逃せないのは個別の設計作業を自動化するだけでなく、異なる設計システム間のデータ連携まで含めて自動化した点にある。各工程でモデルを作成しても、データ形式や属性情報が分断されれば後工程での再入力や作り直しが発生する。今回のようにPlot Planから配管設計、さらに数量集計や安全性評価まで3Dデータを連続的に利用できれば、3Dモデルを「成果物」ではなく、EPCを横断して利用する設計データ基盤として位置付けられる。建築・土木分野も3Dモデルを次工程へつなぐ自動化へとDXの重点が移っていくだろう。

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