大林組は、アスエネ(東京都港区)が提供するAIサステナビリティ統合プラットフォーム「ASUENE(アスエネ)」を国内すべての建設現場に導入した。工事情報や燃料・電力使用量などの社内データをASUENEに連携し、現場ごとのCO2排出量を一元管理できる環境を整備した。年次集計が中心だった環境データを、工事の進捗や工種ごとに把握・分析し、CO2削減に向けて優先的に取り組む対象の明確化につなげる。

建設現場では工事の進捗に応じて建設機械や協力会社、燃料・電力の使用状況が変動するため、固定拠点と比べてCO2排出量の継続的な把握が難しい課題があった。従来は現場担当者による手入力が中心で、データの入力・集約に時間を要していた。工事規模や出来高を踏まえた分析、予測値と実測値の比較など、蓄積した環境データを活用する面でも課題があった。
2022年10月から一部の国内建設現場でASUENEの導入を開始し、従来の社内システムとASUENEを連携させることで、現場ごとの燃料・電力使用量やCO2排出量を一元管理する体制へと拡大した。ASUENEのAI機能を活用し、データ入力や集計、レポート作成の効率化も図る。
現場の電力使用量については、供給地点番号を活用した自動取り込み機能の試行も開始そた。今後はさまざまな建設現場での運用方法を検証しながら対象を拡大する。CO2排出量データの精度向上に加え、Scope1、2、3の算定精度向上やサプライチェーンとのデータ連携、情報開示基準への対応を進める。
同社は国内グループ会社や海外拠点への展開を視野に、グループ全体で統一的な環境データ管理基盤の構築を目指す。
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BIMedia目線ーー建設現場の環境情報を集計する際、工事情報や電力・燃料データを現場単位で結び付ければ、将来的には工事進捗や出来高、建機の稼働状況などとCO2排出量を関連付けた分析も可能になる。BIMや施工管理データ、IoTなどと環境データを連携させれば、建設現場のデジタルツイン上で環境負荷を把握するような仕組みにも発展する道筋が出てくる。
