川田テクノシステムは、道路設計・土木設計向けのシステム「V-nasClair」上で車両走行軌跡図の作成を支援するアドオン製品「車両走行軌跡 for V-nasClair」をリリースした。エムティシーが開発する車両走行軌跡作図システム「APS-K」と連携し、走行ルートの検討から車両の通行可否の検証までを効率化する。

車両走行軌跡 for V-nasClairは、V-nasClairで作成したポリラインを利用して車両の走行軌跡を作成するシステムで、走行ルートを選択するだけで軌跡図を作成でき、ルートを変更した場合も軌跡図が自動的に更新される。
道路設計では、交差点や駐車場、物流施設などで大型車両が安全に通行できるかを事前に確認する必要がある。車両の旋回軌跡や巻き込み範囲を可視化することで、設計段階で干渉や通行上の問題を把握し、設計変更に伴う手戻りの削減につなげる。車両データは700種類以上を搭載しており、小型車からフルトレーラ、ホイールクレーン、連節バスなど、さまざまな車両を想定した走行検証に対応する。
川田テクノシステムの3次元道路設計システム「ROAD Kit」「ROADパック」との組み合わせにも対応する。道路モデルの作成から車両走行検証までを同一環境で行えるため、設計データを活用しながら検証作業を進められる。設計と検証を別々の環境で行う場合に比べ、データの受け渡しや修正作業の効率化が期待される。
両社はこれまでも道路設計分野で連携しており、今後もV-nasClairを中心とした道路設計ソリューションの拡充を進める。両社は建設DXやBIM/CIMの推進にもつなげていく考えだ。
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BIMedia目線ーー注目したいのは、車両走行軌跡という設計上の検証作業を既存の道路設計データと連携させて効率化している点。道路設計のデジタル化では3次元モデルを「作る」ことだけでなく、モデルや設計データを使って検証し、設計変更を迅速に反映できる仕組みが重要になる。BIM/CIMの活用が広がる中、道路モデルと車両、地形、周辺構造物などのデータを組み合わせ、より高度なシミュレーションや設計検証を実現するツールとして活用が進みそうだ。