清水建設

ヒューマノイドAIロボットの開発本格化 
米Noble Machinesに出資・協業へ

 清水建設は、建設業向けヒューマノイドAIロボットを開発する米国シリコンバレースタートアップのNoble Machinesに出資し、同社との協業を本格的に始めた。ロボットのハードウェアや制御システム、操作ソフトウェアを開発する同社の技術力と、清水建設が建設現場で培ってきた施工ノウハウを融合し、身体的負担の大きい作業や危険作業を支援・代替するロボットの開発を目指す。

 就業者の高齢化や若年入職者の減少を背景に将来的な労働力不足への対応が課題となる中、清水建設は施工プロセスの生産性向上に加え、従来は人手に頼ってきた現場作業そのものをロボットで支援・代替する「人とロボットの融合」を進める。

 Noble Machinesは2024年5月設立の企業で、建設業向けヒューマノイドAIロボット「MOBY」シリーズをはじめ、ロボット本体、制御システム(OS)、操作ソフトウェアを開発している。建設現場のような過酷な環境での使用を想定したハードウェアと、多様な作業に対応する汎用AI・ソフトウェアの開発を強みとしている。

 協業では、Noble Machinesが開発するロボット本体や制御システム、操作ソフトウェアに、清水建設の施工知識や現場の運用ノウハウを反映させ、実用性を高める。開発手法として重視するのが、BIM/CIMデータを活用した仮想空間でのシミュレーションと、実際の建設現場での検証を組み合わせるアプローチだ。仮想空間で動作や作業手順を検討したうえで現場検証を行い、建設用途に適したロボットへと改良していく。

 清水建設は2026年内をめどに、資機材の搬送や現場内の移動・巡回などを想定した仮想空間でのシミュレーションを開始する計画だ。さらに2027年春からは実際の建設現場に実機を投入し、資機材の搬送や移動・巡回といった具体的な作業の検証を進める予定としている。

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BIMedia目線ーー建設現場でのヒューマノイドAIロボット活用は、ロボット自体の性能だけでなく、日々変化する現場環境や作業手順に対応できるかが重要になる。清水建設の動きはBIM・CIMのデータを仮想空間でのシミュレーションに活用し、実現場での検証と組み合わせることで、開発と改良のサイクルを効率化しようとしている。BIM・CIMデータが設計・施工情報の共有にとどまらず、ロボットの動作検討や作業計画にも活用されれば、デジタルモデルと現場の自動化を結び付ける基盤となる可能性がある。今後の焦点は資機材搬送や巡回などの作業を実環境でどこまで安定して実行できるか、また安全性や省人化への効果をどのように確認するか。2027年春から予定される実機検証が、建設現場への実装に向けた重要な段階となる。

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