コルクは、BIM/CIMクラウド「KOLC+(コルクプラス)」の新プランを2027年4月から提供する。情報共有システム(ASP)として1案件のみで利用する場合の専用プランとなり、月額料金は1万円(税別)で、初期費用は不要という。工期の短い工事や小規模案件でも導入しやすい料金体系とし、建設現場での利用拡大を目指す。

新設するASPプランは、ストレージ容量100GB、最大100ユーザー、1プロジェクトに対応する。ワークフロー機能と、国土交通省向けのオンライン電子納品機能を含み、国土交通省、防衛省、農林水産省に加え、地方自治体の一部にも対応する。機能面は既存の「ライトプラン」と同等としている。見積書の発行受付は2027年1月4日から開始する予定だ。
これまでKOLC+は国土交通省や地方自治体の業務などで情報共有システムとして利用されてきた。従来の料金プランでは、1案件だけで導入する場合に費用負担が大きく、採用しにくいという課題があった。今回、単一案件での利用を想定したプランを設けることで、導入時のコストを抑え、利用対象の拡大につなげる。
2026年9月には国土交通省が定める工事向け情報共有システムの必須要件(条件付き必須要件を除く)への対応も完了したことから業務だけでなく工事でのASP利用にも対応する環境を整えた。
並行してASP機能の改善も進めている。帳票の決裁状況を一覧で管理し、件名や回答期限日を編集できるようにしたほか、帳票へのタグ付けによる絞り込み機能を追加した。決裁ユーザーの既読・未読を管理し、未読の場合に自動でリマインドメールを送る機能も実装し、帳票提出後の決裁ルート変更や、提出前の下書き帳票の社内回覧にも対応している。セキュリティ面では、2段階認証の標準化やログイン通知などを導入した。
KOLC+は、BIM/CIMモデルや点群、3D Gaussian Splatting(3DGS)などをクラウド上で統合・共有できるサービスで、施工計画・施工管理や事業監理などに利用されている。同社は500社以上で活用されているという。
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BIMedia目線ーーBIM/CIMモデルや点群を使った情報共有ではデータを閲覧・共有する環境だけでなく、帳票の提出、承認、電子納品といった日常的な業務フローとの連携も重要になる。ASPプランは、こうした機能を単一案件から利用できる料金体系にすることで、導入コストが障壁となっていた小規模案件への普及を後押しする狙いがある。特に工事の規模や期間によっては大規模なクラウド環境を契約することが費用対効果に合わないケースもある。1案件単位で利用できる選択肢が増えれば、現場ごとの条件に応じて情報共有システムを選びやすくなる。今後はBIM/CIMデータの活用と、帳票管理や電子納品などの手続きをどこまで一体化できるかが、現場の業務効率化を左右する要素となりそうだ。
