特集 土木の3次元設計を進展させるために ④

BIM/CIM最前線 建設技術研究所、日本工営、パシフィックコンサルタンツ

日刊建設通信新聞社がオートデスクと共催した建設コンサルタント向けラウンドテーブル「土木の3次元設計を進展させるために」の各セッションを5回連続で紹介する。第4回はラウンドテーブル参加した建設コンサルタント9社の中から建設技術研究所、日本工営、パシフィックコンサルタンツの3社にスポットを当てた。


建設技術研究所 藤田玲氏/3Dモデル・図面を自動生成

 複数のツールを用いて設計や3次元モデルを作成しているが、手作業が多く効率化につながっていない。そこで構造物を形成するパラメーターをデータベース化し、計算ツールと連動して3次元モデルや図面を自動生成する仕組みを開発し、改良を重ねながら実運用している。これにより検討ケースを増やし品質向上を図るとともに、設計成果物作成の効率化や自動照査による品質確保が可能になる。今後は、建設事業のワークフロー最適化と併せて成果物の在り方が変わることを見据え、その道筋を考えている。(東京本社技術統括部DX推進センター長)


日本工営 佐藤隆洋氏/社会的価値起点をテーマに

 社会的価値を起点とする3次元設計をテーマに取り組んでいる。技術者の知見を資産化した次世代の設計基盤の構築など、個人の経験を組織で使える設計知に変える取り組みを進めている。また、技術者の暗黙知や設計ロジックをアルゴリズム化することで、アウトカムベースのデザインによる最適設計の実現に取り組んでいる。生み出されるデータはICT施工に活用されるほかフィジカルAIの基盤となることが期待される。今後は、それらを支える最適なデータのあり方についても研究を進めていく。(中央研究所デジタル基盤推進センター副センター長)


パシフィックコンサルタンツ 鈴木啓司氏/モデル活用テーマに人材教育

 作成した3次元モデルをどう使うかというテーマで人材教育を重視している。東京大学i-Constructionシステム学寄附講座に共同研究員を派遣しデジタルツインを研究しているほか、当社が管理運営する睦沢ウェルネスタウンでは3次元モデルによる管理運営データベース化にも取り組んでいる。首都高速道路、IHIインフラスクウェアと連携し、既設構造物の維持管理に向けた3次元モデルデータ活用の共同研究も進めている。今後はAIとの連携が焦点になると考えている。(先端技術センター技術開発室技術次長)


この記事は 建設通信新聞 特集「土木の3次元設計を進展させるために」からの転載です

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