イプロスのAI・DX展示会

ゼネコン各社で共創する自動化・省人化とは 
12月9日に原田RXコンソーシアム代表が講演

 人手不足や技術継承が課題の建設業界で、競合関係にあるゼネコンやIT企業、ロボットメーカー、スタートアップなどが連携し、現場の自動化・省人化を進めている。こうした「共創」の動きにスポットを当てた特別講演が、イプロスが12月9日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催する展示会「イプロスAI-産業World 2026」の中で企画されている。

 登壇するのは、清水建設の専務執行役員 建築総本部 生産技術本部長で、建設RXコンソーシアムの代表理事を務める原田知明氏。「なぜライバル同士が『共創』するのか? 建設RXコンソーシアム、330社が挑む現場の自動化・省人化」をテーマに、共同開発や実証を通じた現場変革について解説する。

 建設RXコンソーシアムは、建設業界の共通課題に対し、企業の垣根を越えて技術開発や実装を進める取り組み。講演では単に新しいデジタル技術を導入するだけではなく、競合企業を含む複数の企業がどのように開発テーマを共有し、実際の建設現場での活用につなげているのかが焦点となる。

 建設現場の自動化では、ロボットやAIなどの技術そのものに加え、「現場で実際に使える状態まで持っていく」ことが大きな課題となる。企業ごとに異なる施工方法や業務フローを踏まえながら、開発と実装の間にある壁をどう越えるかは、今後の建設DXを左右するポイントの一つだ。

 展示会は、建設・建築業向けAI/DX展やフィジカルAI・ロボットゾーンも設けられ、BIM/CIM、設計自動化、工程最適化AI、建設IoT、重機自動化など幅広い技術が紹介される。100社超のAI・DX関連企業が出展し、50講演超のセミナーも予定されている。

 原田氏の講演は10時50分から11時30分までA会場となり、参加は無料だ。参加申し込みはこちら

BIMedia目線ーー建設DXでは、各社が個別にシステムやロボットを開発するだけでは現場への普及に時間がかかる。特に建設業では施工条件や職種、現場ごとの業務手順が異なるため、技術を「開発すること」と「現場で使える形にすること」の間に大きな距離がある。建設RXコンソーシアムが注目されるのは、この部分を企業間の共創によって乗り越えようとしている点だ。BIMやCIM、AI、ロボットなどの個別技術だけでなく、現場の共通課題を起点に、複数企業が技術と知見を持ち寄る仕組みそのものが、建設業の生産性向上に向けた重要なDX基盤になるだけに、原田氏の講演のインパクトは大きい。

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