V3D Asia

マレーシアで建設用3Dプリンティング商用化 
CIDB最高位「G7」取得、住宅3棟の建設へ

 V3D Asiaは、マレーシアでの商用展開を担うグループ会社のNuvah Sdn. Bhd.が、マレーシア建設産業開発庁(CIDB)の請負業者登録で最高位となる「G7」を取得したことから、マレーシアで建設用3Dプリンティング技術を活用した商用プロジェクトを本格化する。第1弾として、セランゴール州のタウンシップ「Eco Majestic」で住宅「Villa Bayu」3棟の建設を進める。

 CIDBの登録グレードはG1からG7までの7段階に分かれており、G7は最上位に位置する。G1~G6には受注可能な工事金額の上限が設定されているのに対し、G7では工事金額の上限なく建設工事を請け負える。V3Dは今回の取得を、3Dプリンティング建築の研究・実証から、実際の住宅を供給する商用段階へ移行するための基盤と位置付けている。

 Villa Bayuは、EcoWorldが開発するEco Majesticに建設する住宅プロジェクト。3Dプリンティングの特性を生かし、従来工法では施工が複雑になりやすい曲線などを取り入れた3種類のデザインを、それぞれ1棟ずつ建設する。

 V3D Asiaは、工期短縮や省人化だけでなく、従来の施工制約によって実現しにくかった建築形状を住宅に展開することで、3Dプリンティングによる新たな建築価値の創出を目指す。マレーシアでの展開に先立ち、ブルネイで3Dプリンティングによる公共施設を完成させるなど、実建築への適用を進めている。また、インドネシア・バタム島では住宅開発も進行している。

V3D Asiaのプレスリリースはこちら

BIMedia目線ーー建設用3Dプリンティングは技術の実証から建設事業に移りつつある。V3D AsiaにとってはCIDBとの標準工法化が進めば、個別プロジェクトでの技術実証から、設計・材料・施工・品質管理を含む建設システムとしての普及に近づく。3Dプリンティング建築が、BIMデータを起点とした次世代の自動施工技術としてどこまで実用領域を広げられるか、今後の展開が注目される。

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