つくるAIは、開発中の不動産・建築向け技術を一般公開する実験サイト「つくるβ」を開設した。第一弾として公開したのは、「ボリュームチェック」「法令・条例検索」「都市計画マップ」の3ツール。研究開発段階の技術を製品化前に公開することで、実務者からのフィードバックを取り入れながら開発を進めることが狙い。誰でもブラウザから無料で利用できる。

ボリュームチェックは地図上で敷地を選択すると建築可能な建物ボリュームを自動で試算し、3Dモデルと地図上で確認できるツールだ。企画・基本計画段階で必要となるボリュームスタディを短時間で実施できるほか、建物規模を視覚的に把握できる点が特徴となる。
法令・条例検索は地番を入力するだけで対象敷地に関係する法令や条例を一覧表示し、都市計画マップでは用途地域や高度地区、日影規制など都市計画情報を地図上で確認できる。いずれも建築計画の初期検討を支援する機能で、不動産開発や設計業務の効率化を目的としている。
同社はサイトを、開発中の技術を公開する実験場として位置付けている。従来、研究開発成果は製品化まで外部に公開される機会が少なく、実際の業務とのギャップが生じることもあった。不動産・建築分野は敷地条件や法規制など実務特有の要素が多いため、早い段階から実務者に利用してもらい、改善を重ねることが重要だとしている。
検討履歴は利用者のブラウザ内に保存され、サーバーへ送信された敷地条件も短期間で自動削除される設計とすることで、安心して試用できる環境も整えた。今後は、研究開発中の技術を順次公開する予定で、その一つとして平面図からBIMモデルを自動生成する技術の公開も計画している。
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BIMedia目線ーーつくるAIは完成品としてAI技術を提供するのではなく、実務者と共同で育てるオープン開発の考え方を建築・不動産分野へ持ち込んだ。公開されたボリュームチェックや法令検索は、設計初期の検討時間を大幅に短縮できる可能性があり、今後予定されている平面図からBIMモデルを自動生成する機能が実用化されれば、BIM作成のワークフローにも大きな変化をもたらす可能性があるだろう。