コンピュータ教育振興協会

BIM利用技術者1級/準1級受験者数が増加 
外国人4割弱、BIM図面審査も追い風

 コンピュータ教育振興協会(ACSP)が9月6日に実施するBIM利用技術者の2026年度1級と準1級試験の受験者数が合わせて前年度比17・6%増に大きな伸びを見せた。1級と準1級の受験要件である2級の受験者数もこれまでの3年間を上回るペースで推移している。BIM人材不足を背景に外国籍の技術者が4割近くを占める一方で、4月から始まったBIM図面審査による機運上昇も背景にあり、BIM資格への関心が今後さらに進みそうだ。

 26年度の受験者数は、1級が前年度比8・3%増の220人、準1級は30・4%増の193人となった。これまで前期と後期の2回に分けて受験日を設定していた。今年度は9月6日に集約したことから、協会では受験者数の伸び悩みを踏まえ、1級が前年度の203人とほぼ同水準となる「200人」、準1級も148人とほぼ同数の「150人」を予測していた。

 受験者数が増加した要因には外国籍の受験者が後押しした点もある。1級では22%を占める49人、準1級については55%もの107人が受験申し込みをした。全体では37・8%に達した。ベトナムとミャンマーの技術者が多いと見られる。

 協会は、絶対的なBIM人材不足で企業が外国籍の人材登用を急速に進めているとともに、BIM利用技術者検定がそうした人材の技術指標として利用され始めていることを表しているとしている。また、試験回数を減らしたことで専門学校の団体受検がほとんどなかったものの、逆に個人受験者が下支えになったとも見ており、BIM図面審査を背景にBIM資格への関心が高まったとも推測できる。

 26年度の実技試験からはIFCデータの提出を必須にしており、これまでは対象ソフトのネイティブモデルデータの提出を求めてきたが、IFCデータの提出を必須にすることで、動き出したBIM図面審査に準拠した試験制度として位置付けるという。

 9月6日の受験会場は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国7個所となる。設計事務所やゼネコンなどBIM導入を推し進める企業にとっては人材育成の一環としてBIM利用技術者試験を活用する動きが広がりつつあり、そうした流れが受験者数の増加につながったとも考えられる。

 国土交通省のBIM推進会議では、人材育成や中小企業のBIM活用促進に向けた新たな部会の立ち上げ準備を進めており、事務局のBIM教育普及機構(BIMEO)が主催した26年度の会合には建築系主要団体に混じり、コンピュータ教育振興協会もオブザーバーとして参加した。

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