応用地質

防災・インフラをモニタリング一元管理 
BIM/CIMモデル上にセンサー情報表示

 応用地質は、観測データやGIS(地理情報システム)、気象情報、監視カメラ映像といったモニタリングに必要な情報を一元管理する統合モニタリングシステム「OYO-IMS(OYO Integrated Monitoring System)」の提供を始めた。多様な情報を単一のプラットフォーム上で可視化し、現場状況の把握や意思決定を支援することが狙い。BIM/CIMとセンサーの連携で影響範囲を早期に特定できる点も見逃せない。

 近年、自然災害への備えや老朽化したインフラの維持管理では、現場の状態を継続的に把握するモニタリングの重要性が高まっている。IoT技術の普及に伴い、センサーによる観測値に加え、地理空間情報、気象情報、監視カメラ映像など、活用できるデータも増えている。これらの情報が個別のシステムで管理されている場合、必要なデータを横断的に確認するには手間がかかり、現場の状況を総合的に判断しにくいという課題があった。

 OYO-IMSは、こうした分散した情報をまとめて管理するシステムとなる。同社の従来システムに加え、他社製IoTセンサーや手作業で取得した計測データも取り込める。利用者がデータやグラフを自由に配置できるダッシュボード機能を備え、目的に応じて監視画面を構成できる点も特徴だ。地図や空中写真、雨雲レーダーとの連携、GISレイヤの表示にも対応し、気象情報と観測値を組み合わせることで、現場の状態を地理的な位置関係とともに把握できる。

 BIM/CIMデータとも連携し、3次元モデルや設計図面、現場写真の上にセンサー情報を重ねて表示でき、変状が発生した位置や影響範囲を視覚的に確認できる。3次元モデル上で計測データやセンサーの状態を可視化することで、複雑な現場の状況を立体的に把握し、異常箇所の早期特定につなげる。

 サービスは、基本機能、オプション機能、カスタマイズサービスの3体系で提供する。公式製品ページによると、Webシステムの基本利用料金は1基当たり月額6,000円(税別)。気象情報連携やGISレイヤ表示、IoTセンサー連携などはオプション、3次元モデル連携や任意図表示などはカスタマイズ機能として用意されている。

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BIMedia目線ーーBIM/CIMモデルは設計・施工段階の形状や属性を表現するだけでなく、供用後の施設管理や維持管理にも活用できるデジタル基盤として期待されている。OYO-IMSはそのモデルに実際の観測値やカメラ映像などを結び付け、現場の状態を継続的に把握する仕組みといえる。インフラ維持管理では計測値の変化を数値だけで追うのではなく、発生位置や周辺環境と関連付けて確認できることが重要になる。こうした仕組みを実務に定着させるには異なる機器やシステムから得られるデータの連携に加え、異常を検知した後の点検・対応記録まで一貫して管理できるかが鍵となるだろう。

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