福井コンピュータスマートは、住宅の水まわり設備施工・リフォーム業界向けの現地調査特化型アプリ「現調ナビ(水まわり設備編)」を2026年10月22日にリリースする。経験の浅い担当者でも現地調査を進められるよう、調査手順をナビゲーションするとともに、入力ミスや確認漏れ、写真の撮り忘れなどを防止するもので、調査結果を基に報告書も自動生成するため、現地調査後に事務所へ戻って手書き資料を転記するといった作業を削減する。

水まわり設備の施工・リフォームでは、紙のチェックシートへの記入や担当者の経験に依存した現地調査が、記入漏れや寸法の誤記、施工時の手戻りにつながる課題となっている。同社は施工店との協力を通じて現場で培われたノウハウをシステムに反映し、調査品質の標準化を目指す。
アプリはiPadやスマートフォンに対応し、現地での項目入力、写真撮影、図面への記入までを一連の作業として完結できる。特徴の一つが、調査漏れを防ぐ「ステップ式ナビゲーション」だ。工程ごとに確認すべき項目を表示し、必要な確認が完了するまで次のステップに進めない仕組みとした。水まわり設備に特化した入力補助機能も備え、寸法入力やスタンプ入力、図面への書き込みなどを支援する。
入力内容については必須項目や数値範囲を自動でチェックする。不適切な記録をその場で確認できるほか、必要な箇所の写真をすべて登録するまで次工程に進めない仕組みにより、写真の撮り忘れも防ぐ。上長など第三者がオンラインで調査内容を確認できるため、現地を離れる前に誤りを発見・修正できる。
現地調査用アプリ、施工情報入力用アプリ、データ管理用クラウドはリアルタイムで連動する。現地で記録した調査結果や写真をクラウド上で共有し、施工担当者が最新の情報を確認したうえで作業を開始できるようにする。
提供価格は年額12万円(税別)からで、別途3万円の初期費用が必要になる。同社が運営する建設業向けDXプラットフォーム「FC Apps Direct」を通じて提供する。プラットフォームでは、建設業務の効率化や生産性向上を目的とした各種アプリを展開している。
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BIMedia目線ーー単に紙をタブレットに置き換えただけではなく、経験者であれば理解している調査手順をシステム側に組み込んだ。建設現場のDXではベテランの経験や判断がデジタル化の壁になるケースが少なくない。今回のように、確認項目や順序、写真、寸法などをあらかじめデータ化すれば、個人の経験に依存していた業務を標準化できる。現地調査データがクラウドに蓄積され、施工情報とリアルタイムに連携することで、現調から施工までのデータをつなぐことができる。将来的にこうしたデータがBIMや住宅履歴情報、AIによる施工支援などと連携することが新たなDX展開へとつながっていく。
