アンドパッドは、東京ガス、ダイキン工業、カインズの3社と、それぞれ資本業務提携契約を締結した。3社との協業を通じ、建設・設備工事や施設資産の新設、維持、修繕などの現場におけるAI活用を進め、業界全体のAX(AI トランスフォーメーション)を目指す。
クラウド型建設プロジェクト管理サービスとして2016年に提供を開始した「ANDPAD」は現在、利用社数が26万5000社を超えるプラットフォームへと成長しており、2025年12月には建設業特化型AIプロジェクト「ANDPAD Stellarc」を始動し、AIプロダクトの開発やAIソリューション事業を展開している。
3社との提携では、アンドパッドが持つ現場データとAI技術を、エネルギー、空調、住まいといった各分野の大手企業の現場へ展開することが狙い。
東京ガスはエネルギーインフラ、ダイキン工業は空調、カインズは住まい・リフォームの分野で、それぞれ大規模な現場や顧客接点を持つ。アンドパッドは3社との協業を通じて、現場で生まれるデータを活用したAIプロダクトや業務変革の仕組みを開発し、各社のサプライチェーンや業界全体への展開を目指す。
具体的には、東京ガスと設備の施工・維持管理などにおける生産性向上、ダイキンとは現場データを活用した工事力や安全・品質の向上、カインズとはリフォーム事業における施工管理や顧客サービスの向上などを進める。
特にアンドパッドが重視するのが、現場に蓄積された「暗黙知」のAI活用だ。施工写真や図面、工程、検査記録、現場でのやり取りなど、これまで十分に活用されてこなかったデータを構造化し、AIによる判断や業務支援につなげる。
建設業界の担い手不足や技術継承の課題に対応するため、ANDPAD StellarcをAI基盤として位置付け、AIモデルやプロンプト、ワークフローを組み合わせ、現場に合わせたAIソリューションを継続的に開発する。3社との協業を起点としてAIプロダクトや現場で得られた知見を蓄積し、建設業界のサプライチェーン全体へ展開する方針だ。
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BIMedia目線ーーこの背景として注目したいのは、建設現場のデータをAIで活用する取り組みが、建設会社だけでなく、エネルギーや空調、リフォームなど周辺産業へ広がっている点だ。現場データを起点としたAI活用が、建設業界の枠を越えたサプライチェーン全体のDXにつながる可能性がある。3社との提携はまさにアンドパッドの成長戦略がそのものを如実に物語っている。