パスコはAIVALIX(東京都文京区)と、空間情報とAIを活用した次世代インフラマネジメント(インフラDX)の実現に向けた共同実証やサービス事業化を目指す基本合意書を締結した。パスコが持つ空間情報技術とAIVALIXのAI技術を融合し、社会インフラの維持管理業務全体の高度化を図ることが狙い。上下水道や道路、橋梁、河川施設などを対象に、点検・診断から維持管理、更新計画、アセットマネジメントに加え、経営戦略の策定までを支援する新たなインフラDXサービスを展開する。

今回、両社は空間情報とAIを組み合わせたデータ活用基盤の構築に取り組む基本合意を交わした。パスコは人工衛星による光学・SARデータやGISなどの地理空間情報の解析・提供を担当し、共同実証ではGIS技術の検証や精度向上を担う。AIVALIXはAIモデルの開発やデータ分析、インフラ劣化予測や異常検知モデルの構築を担当し、AIによる診断支援や予測分析の高度化を進める。
共同実証では、精度やコスト削減効果、運用性などを検証するとともに、衛星データとGISを統合したデータ活用モデルを構築する。官公庁や民間インフラ事業者向けサービスとしての事業化も視野に入れる。今後は、多様なインフラデータを統合・解析することで、維持管理業務の効率化だけでなく、更新投資や事業運営に関する意思決定を支援する次世代インフラマネジメントサービスの実現を目指す。
BIMedia目線ーーパスコとAIVALIXの連携は、AIによるインフラ点検の高度化だけでなく、GISや衛星データなどの空間情報を意思決定基盤として活用する点が大きな特徴だ。BIM/CIMやデジタルツインの普及により、点検・維持管理データを統合して活用する動きが加速している中、今後はAIが劣化予測や更新計画を支援し、空間情報と連携したアセットマネジメントを実現するサービスへの発展が期待されるだけに、両社の歩みが新たな道筋をつける点でも注目される動きになりそうだ。