テラドローン

陸上から水底まで3次元測量ニーズに対応 
マルチビームソナーの自動航行ボート導入 

 テラドローンは、水底の3次元測量に対応するマルチビームソナー搭載型自動航行ボート「T-Boat 500」とマルチビームソナー「SeaBat T20」を導入した。これまでUAV赤外線レーザによる陸部の計測や、UAVグリーンレーザによる浅瀬・水部の計測を手掛けてきた。マルチビームソナーを加えることで、濁りの強い水域や水深の深い場所にも計測範囲を広げることが狙い。

 背景には、i-ConstructionやBIM/CIMの普及に伴う3次元測量データの需要拡大がある。河川、ダム、海岸などのインフラ管理や防災・環境調査では、陸上だけでなく水中を含めた地形を3次元データとして把握することが求められている。

 マルチビームソナーは、水中でレーザ光などが届きにくい環境でも、音波を利用して水底の地形を計測できる。ソナーから扇状に音波を照射し、広範囲の水底を一度に測量する仕組み。今回導入するSeaBat T20は自動航行ボートに搭載して運用でき、人が入りにくい場所や通常の船舶を持ち込めない水域でもリモコン操作によって安定したデータ取得を可能にする。

 同社は現場条件に応じて測量機器を使い分ける。陸部ではUAV赤外線レーザ、浅い水域ではUAVグリーンレーザ、深い水域や濁りのある水域ではマルチビームソナーを利用することで、陸上から水部まで3次元点群データをワンストップで取得できる体制を整える。

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BIMedia目線ーー「陸」と「水」の測量データを一つの3次元データ基盤につなげられる点が着目ポイントだ。これまで水部の測量では水深や濁度などの条件によって利用できる計測技術が限られていた。マルチビームソナーを加えることで、現場環境に応じてレーザと音響測量を組み合わせ、より連続性の高い点群データを取得できるようになる。BIM/CIMやデジタルツインをインフラ管理に活用する際、陸上構造物だけでなく河床や海底など「見えない部分」も含めた3次元情報が重要になる。同社の取り組みは空からの測量と水中測量を組み合わせ、インフラ全体を3次元データで捉える方向への一歩といえそうだ。

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