安井建築設計事務所DDW

デジタルコンテンツへの思いを言葉に 
note通じて日々の旬を情報発信

 安井建築設計事務所のデジタル×デザイン ワークス(DDW)がメディアプラットフォーム「YASUI_DDW note」を開設した。「今を伝えてほしい」。繁戸和幸DDW部長は若手メンバーの発案で動き出したnoteによる情報発信に期待を寄せている。AIに代表されるように急速な進展を見せるデジタル化の波は日々進化している。DDWがnoteに込める思いを聞いた。

左から山岸氏、幡宮氏、繁戸氏

 「いまは旬でもすぐに過去のものになってしまう。私たちのデジタルコンテンツに込めた思いを言葉にして発信していきたい」。DDWで主査を務める山岸隆氏ら若手メンバーが声を上げた。

 DDWは、設計プロセスの再構築をデジタル技術で先導する部署として位置付けられ、BIM推進はもちろん、環境解析やコンピュテーションデザインなどのシステム開発も手がける。技術検証には最新のツールを使い、その成果をDDW内で共有している。

 「メンバーひとり一人の活動成果に込めた思いをタイムリーに発信していこう」と機運が高まったのは3月頃だった。以前から繁戸氏が個人としてnoteによる発信をしていたこともあり、それをメンバーが見ていて「noteであれば気軽に伝えることができるのではないか」と思いを一つにした。

 DDWの中心的な役割を担う主幹の幡宮祥平氏は「発信していくことで、つながりができる。それが若手にとってのモチベーションにもなる」と考えている。「私自身は長年取り組んできたBIMの視点からわかりやすさを重視した発信をしていきたい。それぞれの強みをそれぞれの視点から紹介していくことで、DDWらしい発信ができるのではないか」

DDWメンバー6人で執筆していく

 開設したのは5月29日。これまでに6本の記事をアップした。「最低でも月2本を目標に皆で発信していきたい」。注意しているのは業務の中身に触れないことだ。「成果というよりも、技術やアイデアに込めた思いを発信していく。それによって外部の人たちとのつながりができれば」と付け加える。

 先陣を切って精力的に書き始めている山岸氏は、自ら試作したIFCビューアや社内で使っているRevitアドインなどの解説記事などを紹介している。「文章にまとめることは大変だが、自分の頭の中で整理できる。書き進める中で次には何をチャレンジしようかというアイデア出しにもつながる」と前向きだ。

 「まさにnoteに書くことで、業務の新たな気づきが生まれたら」と繁戸氏は期待をしている。 組織設計事務所の中で先駆けるように07年からBIM導入に舵を切った同社だが、近年は組織設計事務所の大半がBIMを積極的に展開している。「われわれが取り組んだことをしっかりと情報発信し、AIや検索に引っかかるようにしていくことで、学生に対しても当社の存在を知ってもらう場になる」とも考えている。

 DDWは総勢6人。「それぞれ得意分野が異なっている。今後の記事もメンバーそれぞれの個性が出てくるだろう。設計事務所のデジタル化に興味を持っている方々に読んでもらえるようなサイトにしていきたい」と山岸氏は力強く語る。

 幡宮氏は「書きたい内容はそれぞれ異なる。あえてDDWとしての思考付けはせず自由に皆で書いてもらいたい。いまはまだ山岸noteだが、私も含め、これから皆で思いを言葉にしていく」と力を込める。

 他の設計事務所では、先行してnoteを活用する動きや、HPを活用したBIMの精力的な情報発信も見られる。 「われわれDDWのような組織が増え、仕事に対しても同じような思いやスタンスで取り組んでいる。お互いが切磋琢磨し、仲間を増やし、連帯できるような流れになれば」。だからこそ繁戸氏は「(DDWの)今を伝えてほしい」とメンバーに呼び掛ける。

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