建築確認の新たな枠組みとして4月からスタートしたBIM図面審査の第1号となる確認済証が交付された。先陣を切ったのは日本ERIが7日付で交付した案件で、申請者は竹中工務店であることがわかった。他の確認検査機関でも申請に向けた相談が出てきているほか、申請側も大手組織事務所やゼネコンを中心に社内で対象案件をピックアップしている状況もあり、第1号交付を機にBIM図面審査の申請数が一気に増えてくる見通しだ。
現在、BIM図面審査への対応を表明している確認検査機関は、日本ERIを含め10機関に達する。国土交通省では4月の制度開始時から全国で申請の受け皿が整うことを呼び掛けてきただけに、ある程度の体制は確保できている状況だ。特定行政庁でも宮城県塩竈市や三重県津市が受け入れ体制を整えている。
国土交通省住宅局の佐々木雅也参事官(建築企画担当)付建築デジタル推進官は、第1号が交付されたことについて「BIMを中心とした建築生産プロセスの生産性向上に向けた大きな1歩と認識している。今後はBIM図面審査がこれまでよりも効率的な審査手法として定着することを期待している」としている。
確認済証が交付された竹中工務店の申請案件は、事務所ビルのプロジェクトとなり、BIMソフト「Archicad」で作成したBIMモデルから出力したPDF設計図書やIFCデータなどを参考送付した。
BIM図面審査では、CDE(共通データ環境)の中でPDF設計図書を審査し、提出されたIFCデータを参考に活用しながら指摘事項の確認や修正が行われる。申請者は提出したPDFやIFCが所定の入出力基準に適合していることを保証する誓約書を提出することで、審査時に該当項目の整合性確認などが省略される流れになる。
日本ERIではBIM図面審査に基づく確認済証を7日に続き、8日付でも交付している。図面相互の整合性確認の一部を省略できる点で、将来的にはさらなる審査機関の短縮や効率化が期待できるとしている。
また、竹中工務店ではBIM図面審査への対応を見据えて2025年10月に社内の設計モデル作成ガイドラインを改訂し、翌11月には全国の設計グループ長に向けた説明会を実施するなど、BIM図面審査への対応準備を推し進めていた。
記事は建設通信新聞からの転載となり、一部内容を追加しています
