国交省らopenBIMアワードで最優秀

インフラ設計部門でBIM/CIM積算が日本初の快挙

 国土交通省など6者で構成する産官学チームが、2025年9月に開かれた国際組織ビルディング・スマート・インターナショナル(bSI)主催のopenBIMアワード2025で、インフラ設計部門の最優秀賞を獲得した。「openBIMを用いた設計から数量算出までの自動データ連携システムの開発」に対するもので、部門最優秀は日本初の快挙となった。

同チームは国交省のほか、国土技術政策総合研究所、日本建設情報総合センター、ビルディングスマートジャパン(bSJ)、ONESTRUCTION、東京都市大学の6者で構成。ソフトウェアで作成した3次元モデルの情報を国際標準等に基づく一般公開されたプログラムの仕様に準拠したシステム間連携の部分で、土木の積算システムに取り込む情報に半自動的に変換可能とした点と、その応用性の高さが国際的な評価を受けた。

設計―積算自動データ連携システムは、設計者が3次元CADでモデルを作成する際に、3次元形状のオブジェクト分類と、モデルから計測した数量を属性情報として設定し、IFCファイルを出力する。IDS(Information Delivery Specification)の設定に従い、システムがIFCファイルのオブジェクト分類を検索し、対応する工事工種体系コードや、関連する規格を属性情報として自動設定することで、設計者のミス防止を防止し、作業時間では橋梁下部モデル作成を100分から40分に短縮できる時短効果がある。一般公開されたプログラムの仕様に準拠したデータ連携の仕組みのため、積算以外にも応用可能という。

国交省ではBIM/CIM積算を2024年度に橋梁下部工事を対象に全国で11件試行し、25年度からは対象を砂防堰堤工事に拡大し、27年度以降にはコンクリート構造物に本格導入する方針。国際的に設計―積算自動データ連携システムが評価されたことで、BIM/CIM積算の動きにも弾みが付きそうだ。

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