全国建設業協会調査

都道府県協会員の6割がICT施工実施 
3割以上の省人化効果は約15%

 全国建設業協会が47都道府県建設業協会の会員企業2750社を対象にした生産性向上に関連したアンケート調査によると、ICT施工に取り組む企業は60・6%となり、前年に比べ3・6㌽増加した。このうち約8割が省力化や工期短縮といった生産性向上を図るために取り組んでいる。

 ICT施工に取り組む企業で、3割以上の省人化効果があったのは14・8%となり、1割~3割程度は49・0%にも上った。逆に取り組まない理由は施工量が小さく従来施工で十分であるとした企業が約7割にも達したほか、ICT建設機械が高額であるため導入を見送っている企業は34・5%となった。

 ICT施工に必要な取り組みとしては「ICT建機の価格(リース料)」「機能面の改善を含めた体制の充実」「受注者側の人材育成・体制整備」の回答が5割を超えた。

 国土交通省発注工事では2025年度から土工、河川浚渫工、港湾浚渫工の3工種でICT施工の原則化が始まり、26年度からは舗装工や地盤改良工にも適用範囲が拡大している。都道府県発注でもICT施工を後押しする流れとして施工者希望型が主流になっている。

BIM/CIMの受注機会少ないも省人化効果は高い

 一方でBIM/CIM適用工事の受注実績は前年より0・9㌽増の15・0%となった。調査対象企業ではBIM/CIMを原則適用している国土交通省発注工事で元請けとなった企業が約2割と少ない点もあり、ICT施工とは大きな差があった。

 ただ、BIM/CIMに取り組む企業では、3割以上の省人化効果があったと答えたのは19・8%となり、1割~3割程度も63・3%に広がった。BIM/CIM適用工事はICT施工に比べ受注機会が少ないものの、省人化効果について高い状況が浮き彫りになった。

 BIM/CIMが生産性向上に寄与していないとした回答では、3次元モデルの提供で施工面の生産性向上に結びついていない点として「3次元モデルを自社で作成するための時間とコストがかり過ぎている」との意見が5割を超え、次いで「3次元モデルと発注図書の不一致により施工用に3次元モデルの作成・修正が生じる」とした意見が4割を超えた。

全建のアンケート結果はこちら

 

になっており、

国土交通省におけるICT施工の主な展開は以下の通りです。

  • 2025年度からの原則化: 「土工」「河川浚渫工」「港湾浚渫工」の3工種でICT施工の原則化が開始されました。これまで施工者の希望で選択できた小規模工事においても、発注者指定が基本となっています。
  • さらなる適用拡大: 2026年度(令和8年度)からは、ICT土工に加えて「舗装工」や「地盤改良工」へも原則適用が拡大されています。

多くの自治体は「施工者希望型」が主流

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