塗装・防水工事を中心に大規模修繕事業を展開するアケボノ(埼玉県熊谷市)は、AIを活用した「AI建物劣化診断サービス」と「AI修繕ビフォーアフター生成サービス」の提供を開始した。建物の劣化状況をAIで解析するとともに、修繕後の完成イメージを画像で提示することで、施主の意思決定を支援する。

新サービスは、大規模修繕工事で課題となっている「修繕の必要性が分かりにくい」「工事後の完成イメージが想像しにくい」といった課題の解決を目的に開発した。
AI建物劣化診断サービスでは、現地調査時に撮影した写真をAIが解析し、外壁のひび割れやシーリングの破断、コンクリート内部の鉄筋腐食リスクなどを検出。診断結果は4段階で評価され、物件概要や総合診断結果、部位別の劣化状況をまとめたレポートを短時間で作成できる。
一方のAI修繕ビフォーアフター生成サービスは、劣化した建物の写真から修繕完了後の外観イメージをAIが生成するものとなり、塗装やシーリング打ち替え、クラック補修などを施した後の姿を可視化することで、施主やマンション管理組合、テナントに対し、完成後のイメージを分かりやすく提示できる。
同社は両サービスを組み合わせることで、診断から提案、合意形成までのプロセスを効率化できるとしている。科学的な診断結果と視覚的な完成イメージを併せて提示し、高額な修繕工事に対する不安の軽減や、提案時の説明負担の削減につなげる考えだ。
今後はAI解析の精度向上を進めながら、北関東を中心とした事業展開を拡大し、首都圏への進出も視野に入れる。2031年には売上高100億円、従業員200人体制の実現を目指すとしている。
近年、建設業界では設計や施工におけるAI活用が進む一方、維持管理や大規模修繕分野でもデジタル技術の導入が広がりつつある。建物診断の客観性向上や、施主とのコミュニケーションを支援するツールとして、AI活用の幅は今後さらに拡大しそうだ。
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