マゼックス(大阪府東大阪市)は、最大25kgを積載できる運搬用ドローン「軽助25」を発表した。土木分野向けのエントリーモデルとして開発され、運搬ドローンの導入障壁となっていた低コスト化を実現し、価格を190万円(税別)に抑えた。実務に必要な性能を備えたモデルとして、現場内物流の省人化や効率化を後押しする。

山間部や急傾斜地、高低差のある工事現場では、資材や工具、測量機器などの運搬作業に多くの時間と人員が割かれている。施工や測量といった本来付加価値の高い業務よりも、搬送作業が現場の負担となるケースは少なくない。こうした現場内物流の効率化は、特に敷地が広い土木工事での重要なテーマの一つとなり、運搬用ドローンへの期待が高まっている。
軽助25は、同社の高積載モデル「軽助55」の設計思想を受け継ぎながら、必要な機能に絞ることで低価格を実現した。最大積載重量は25kgで、建設資材や工具、安全用品、測量機器など、現場で日常的に発生する運搬業務をカバーできる性能を備える。
従来機「森飛25」と比較した場合、機体サイズを面積比約64%まで小型化し、狭小地や森林、山間部など、従来より運用しやすいサイズとなった。運搬ドローンは高額なイメージが強いが、「まずは1台導入して現場で効果を検証したい」という企業ニーズに応えた格好だ。
同社は、単に機体を販売するだけではなく、現場で継続運用できる仕組みづくりも重視している。推奨するのは、バッテリー2ペア(4本)をローテーションしながら飛行と充電を繰り返す運用方法で、飛行中に次のバッテリーを充電することで、現場の作業を止めることなく連続運搬を実現する。
建設DXでは、BIMやICT施工、建機の自動化などが注目されることが多いが、現場全体を俯瞰すると、資材搬送や現場内物流の効率化も生産性を左右する重要な要素となる。運搬ドローンは、技能者が資材を持って何度も往復する作業を削減し、本来の施工業務へ集中できる環境をつくる技術として期待されている。特に山間部のインフラ工事や法面工事、治山・砂防工事、送電設備工事などの土木領域では車両進入が難しい現場では導入効果が大きい。
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