コベルコ建機は、BIMソフト「Revit」対応のクレーン施工計画策定支援ソフト「K-D2 PLANNER」の最新版Ver.1.6をリリースした。新たに揚重可能範囲の可視化や工区設定の効率化、クラウド保存への対応などを追加し、施工計画の精度向上と作業効率化を後押しする。施工計画のデジタル化を支援するツールへと進化した格好だ。

K-D2 PLANNERは、Revit上でクレーンの吊り荷姿勢をシミュレーションし、負荷率や平面図・断面図、3D施工ステップ図などを作成する。施工前に揚重計画を可視化することで、現場との認識共有や手戻り防止、適切なクレーン選定を支援し、計画策定時間の短縮やコスト削減につなげる。
最新版では、現場から寄せられた要望を反映し、3つの新機能を搭載した。最も注目されるのが「揚重一括判定」機能だ。現在のクレーン配置から、負荷率の上限内で揚重可能な資材を3D画面上で色分け表示する。これによりどの範囲まで安全に揚重できるかを直感的に把握でき、クレーン配置や工区計画の検討を効率化できる。
新たに追加された「フェーズ一括割り当て」では、箱型オブジェクトで対象範囲を囲むだけで工区(フェーズ)を一括設定でき、既存のタスク管理機能と組み合わせることで施工ステップ図の作成をよりスムーズに行えるようになった。

さらに施工計画データの保存先を自由に指定できるようになった点も実務上の改善点だ。これまでPC内に限定されていた保存先をクラウドストレージや共有フォルダにも設定できるようになり、施工計画の共有や情報連携が容易になる。
近年、施工BIMは設計データの活用にとどまらず、施工シミュレーションや安全計画、工程計画へと活用範囲を広げている。今回のアップデートは、施工計画を3Dモデル上で可視化しながら検討するワークフローをさらに実践的なものへと進化させる内容といえる。特に揚重計画の可視化や工区設定の効率化は、現場の生産性向上や安全性確保にも大きく貢献しそうだ。
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