ACIMUSは、テキストや画像、ボリュームモデル、図面、既存BIMモデルなどを入力することで、設計検討の起点となるBIMモデル案を自動生成する建築設計AI「ACIMUS KIWARI(アキムス・キワリ)」を開発し、先行検証プログラムへの参加企業募集を開始した。生成AIとBIMを融合し、企画・基本計画段階における設計業務の効率化を目指す。

同社は2025年に生成AIとの対話でBIMモデルを作成できるクラウドサービス「ChatBIM ACIMUS」をリリースしており、今回のKIWARIはその発展版に位置付けられる。従来の「対話しながらモデルを作る」段階から一歩進み、条件入力によってBIMモデル案そのものを一括生成する仕組みを実現しようとしている。
KIWARIは建築士や構造・設備設計者の判断を代替するものではなく、専門家によるレビューと修正を前提とした「設計初期の0→1を支援するAI」として開発を進めている。確認申請や実施設計に利用する完成モデルを生成するのではなく、企画段階での案出しや比較検討、関係者との合意形成を支援することが狙いだ。

先行検証では5つの入力パターンを対象とする。「Text to BIM」は建物用途や規模、必要諸室などを文章で入力しBIMモデル化するもの。「Image to BIM」は参考建築の画像から外観や空間構成を読み取る。「Volume to BIM」はマスモデルやゾーニングをもとに建築要素を補完する。「Drawing to BIM」は紙図面やCAD図面からBIMモデルを生成し、「Model to Renovation」は既存モデルから改修案を自動作成する。
第1期の検証では、まずText to BIM、Image to BIM、Volume to BIMの3領域に対象を絞る。組織設計事務所やゼネコンのBIM推進部門、デベロッパー、ハウスメーカーなどを対象に最大5社程度を募集し、生成精度や修正量、設計検討時間の短縮効果、運用上の課題などを検証する。
建築業界では近年、生成AIを活用したパース作成や設計支援ツールが相次いで登場している。KIWARIはその先にある「BIMモデル生成」に踏み込む取り組みとなる。設計者がゼロからモデルを作成する従来のプロセスが変わる可能性もあり、今後の検証結果が業界の関心を集めそうだ。
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