岐阜県が中学生を対象にしたBIM体験教室を8月に開く。建設業の担い手不足が深刻化する中で、若いうちから建設の魅力を知ってもらいたいと、今後の建設デジタル化の流れを見据えて「BIM」を位置付けた。中学生を対象にした試みは県初、全国的にも先駆的な試みとして注目される。県公共建築課では「次年度も継続して開催していきたい」と意欲的だ。

中学生BIM体験教室は8月4日午後1時30分から4時まで、岐阜県立大垣工業高校の建設工学科CAD実習室で開かれる。参加は無料。県内在住の中学1~3年生を対象に、先着20人の募集を始めた。「キミの手で3D建築を体感してみよう!」をテーマに掲げ、BIMの知識に加え、BIMソフト「Archicad」を操作して3次元の設計を体感してもらうという。
きっかけは、県が設置したぎふ建築担い手育成支援センターからのアドバイスだった。担い手の確保・育成に取り組む中で、企業の導入が広がるBIMに着目した。

県内では、2021年度から建築系の工業高校を対象に「BIM体験講座」に取り組み、23年度からは「BIM操作研修」をスタートした。実務者を講師に招き、実際にArchicadを操作して一つの建物をモデリングする体験の場を提供した。高校生からはBIMに触れることで設計の楽しさを改めて体感できたとの声が多く寄せられている。
同センターが主体となり、高校を対象にしたBIMの講師派遣を実施しており、好評を得ている。こうした成果を足がかりに、中学生BIM体験教室が具体化した。将来を見据えた建設業界の新たな動きとしてBIMにスポットが当たった点でも、BIMの普及が着々と進展している裏返しでもある。岐阜県の動きをきっかけに全国に広がる可能性も秘めている。