西松建設

国内トンネル工事に遠隔施工ロボット 
掘削から吹付まで1台で対応

 西松建設は、国内のトンネル工事現場で、スウェーデンBrokk社製の遠隔施工・解体ロボット「Brokk500」を導入した。ガデリウスが日本総代理店を務める遠隔施工ロボットとなり、掘削やずり出し、コンクリート吹付などトンネル施工に必要な複数の工程を1台でこなすことで、機械の入替時間削減や施工サイクルの短縮が期待できる。電動化と遠隔施工を組み合わせた次世代のトンネル施工モデルとして注目されそうだ。

 導入場所は本線トンネルとシールドマシン発進立坑から分岐する連絡トンネル部分で、セグメント撤去範囲や掘削断面の制約から、従来の大型トンネル施工機械の使用が難しい環境だった。同社は小型ながら高い施工能力を持つBrokk500の採用によって、施工サイクルの向上と現場の生産性改善を目指した。現場では、掘削(NATM機械掘削)、ずり出し(積み込み)、コンクリート吹付、支保工建込、ロックボルト打設といったトンネル施工の主要工程を1台のベースマシンで実施し、6種類の専用アタッチメントの適用性を検証した。

 Brokk500は完全電動仕様であり、トンネル坑内における排気ガスの発生を抑制できる。西松建設によると、従来工法と比較して約33%のCO₂排出量削減効果が期待されるほか、遠隔操作によってオペレーターが危険箇所へ立ち入る必要がなくなるため、安全性向上にもつながる。ブレーカ作業では機体サイズに対して大型となる700kg級ブレーカの搭載を実現し、小型機ながら高い破砕能力を発揮したという。

 西松建設は施工サイクル向上に向けた施工方法の改善や長距離遠隔施工に対応する通信設備の強化に加え、オペレーター育成と操作性向上や災害復旧工事など特殊環境への適用などを進める方針だ。

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