ダイテック調査

企業の全社AI導入はまだ13% 
個人利用が先行する建設業界

 ダイテック は、セミナー参加者68人を対象にAI利用状況と活用意欲についての調査を公表した。85%が何らかの形でAIを利用しているものの、個人利用が59%を占め、全社的にAIを導入している企業は13%にとどまる状況。建設業界のAI活用は個人レベルで先行し、組織的な活用には至っていない実態が明らかになった。

 調査では、生成AIへの注目が高まる中、建設業界でも業務効率化や人手不足対策への期待が広がっているが、調査からは社会全体のAIブームと現場での実運用との間に大きな隔たりがあることが浮き彫りとなった。

 AI活用に対する課題については「精度・信頼性」が60%で最も多く、続いて「社内浸透・運用」が57%、「セキュリティ」が53%となった。AIそのものの性能への不安だけでなく、社内ルールの整備や運用体制の構築といった組織的な課題が大きな障壁となっていることが読み取れる。

 建設業界の場合、顧客情報や設計データなど機密性の高い情報を扱うケースが多く、AI利用時の情報管理やガバナンスへの関心が高いとみられる。

 一方で今後のAI活用への意欲は極めて高い水準を示し、「積極的に利用したい」または「内容次第で利用したい」と回答した割合は97%に達した。同社は「AI活用の課題は導入そのものではなく、現場で継続的に活用できる環境づくりに移りつつある」と分析している。

 今後、住宅事業者向け基幹システム「注文分譲クラウドDX」や施工管理アプリ「現場Plus」とAI技術を連携させる取り組みを進める方針で、業務システムの中にAIを組み込むことでセキュリティや運用ルールを担保しながら、現場業務で自然に活用できる環境の整備を目指すとしている。

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