日積サーベイは2011年より概算や詳細積算でのBIM活用に取り組んでおり、設計初期段階の概算でのBIM活用に向け、『COST-CLIP(コストクリップ)』を、実施設計段階以降の詳細積算でのBIM活用に向け、『HEΛIOΣ(ヘリオス)』、『Helios Link(ヘリオスリンク)』を開発、提供している。

高橋肇宏システム開発事業部BIMソリューション部マネージャーは「日本のBIM元年(09年)以降、これまでは各分野でのBIM活用が『推奨される』段階にとどまっていたのに対し、26年4月からのBIM図面審査が始まったことで、BIM活用は『推奨』から『必須』へと移行しつつある」と説明する。
この状況を踏まえ、26年5月末にリリースするBIMアドイン概算システム『COST-CLIP V5.0』の機能追加・改良では、まず「なぜ今、BIM活用が強く求められているのか」という背景と期待を改めて整理した。その上で新機能「工種別集計」でのコスト算出などに対応し、「部分別集計」での概算の早期把握だけではなく、後工程の精算見積との比較分析も容易にした。この背景には「資材高騰や労務費上昇により、コスト乖離が起きやすいという業務課題に対して、BIM活用で確実に解決したいというユーザーからの期待がある」と分析する。

また、HELIOS専用BIM連携ツール『Helios Link』では、生産性向上という業務課題の解決に必要な「関係者間での情報共有や合意形成」を促すため、「BIMモデリング状況の事前チェック支援機能」を搭載している。
さらにBIM対応建築積算システム『HEΛIOΣ』では、積算者が入力した「積算データ」を、設計者や発注者、施工者の業務効率化に有効活用することができる=図。高橋氏は「今後も弊社は、概算や積算におけるBIM活用の提案を通じて、様々な業務課題の解決に取り組む皆様がBIM活用の現在地を確認し、次の一歩を踏み出すきっかけとなるようCOST-CLIP、HEΛIOΣ、Helios Linkの機能開発、提供に継続して強化していく」と語る。
この記事は 建設通信新聞 特集「BIM2026」からの転載です