Arent は、プラントの設計や施工の効率化を実現するため、オートデスク汎用ツール「AutoCAD」のPlant 3D向け新アドインシリーズ「ASPO(Auto Spool Fab Gen)」を開発した。先行して配管サポート材製作図を自動生成する「ASPO Support Fab」と、スプール図生成を支援する「ASPO Spool Manager」のベータ版提供をスタートした。利用企業からのフィードバックを反映した改良版を投入し、7月末にも日本語正式版と英語版のリリースを予定だ。

プラント建設業界では、設計段階のデジタル化が進む一方で、施工準備工程では汎用CADや表計算ソフトへの転記作業が残り、設計データと施工データの分断が課題となっている。そこで同社はAutoCADのPlant 3D上の設計情報を施工段階まで活用できる環境を整備し、業務全体の効率化を図る。
新シリーズのうちASPO Support FabはPlant 3Dのモデル情報から配管サポート材の製作用図面を自動作成するツールで、従来1枚あたり約30分を要していた作図作業を約5分まで短縮でき、作業時間を約83%削減できる。シューやガイド、ストッパー、Uボルトなど7種類のサポート材に対応し、中小規模案件では100万円を超えるコスト削減効果も見込んでいる。

ASPO Spool Managerは、スプール分割や図面作成を支援するツールで、事前に定義したルールに基づく半自動スプール分割機能を搭載している。スプール番号や溶接マーク、部材表(BOM)の自動生成に加え、溶接番号と現場進捗情報を連携した施工管理も可能だ。
これまで同社はプラント自動設計プラットフォーム「PlantStream」やBIMソフト「Revit」向けアドイン「LightningBIM」シリーズを展開してきた。2025年にはオートデスクとのソリューションプロバイダー契約も締結しており、今回のASPOシリーズは同社のプラント業界向けソリューションをさらに拡充する位置付けとなる。