日水コンら5者研究体

上下水道一体革新的実証事業に採択 
屋内点検ドローンとAIで新たな管路点検確立へ

 日水コン、Liberaware(千葉市)、管清工業(東京都世田谷区)、アキュイティー(東京都港区)、千葉市で構成する共同研究体が提案した「No Entry(無人化・省力化)実現に向けた概略点検・詳細点検併用型ドローン×AI実証事業」が、国土交通省の令和8年度上下水道一体革新的技術実証事業(AB-Crossプロジェクト)に採択された。5者は実証を通じて、下水道管路点検の無人化や高度化を推進し、従来の人手に依存した点検のあり方を転換する持続可能で安全なインフラ維持管理の実現を目指す。

下水道調査のオペレーションイメージ

 この実証は、下水道管路内の狭小空間や高水位環境に対応可能なドローンを中核とし、管内映像の高精細化やAI解析技術を組み合わせることで、定性的把握に留まっていた劣化状況を、高精度で効率的に把握可能な点検技術の確立を目指すもので、航続距離の延伸や耐環境性能の向上により、長距離管路や調査困難区間への適用拡大を図る。

 下水道管路点検では、飛行式ドローンが調査困難区間への適用や安全性向上の観点から有効な技術として導入が進みつつあるが、現行のドローン点検は主として映像による状態把握に留まり、クラック幅や劣化進行度を数値として評価する定量診断や異状箇所の高精度な位置特定については、技術的制約が残されている。

 5者は屋内点検用ドローン「IBIS2」とAI技術を基盤に、クラック幅の定量計測機能や自己位置推定機能の高度化を図り、調査困難区間への適用拡大と診断精度の向上を進めることで、下水道管路点検のNo Entryと標準技術化を実現する。フェーズ1では千葉市の実管路でIBIS2の現状性能を定量把握した上で技術的制約要因を明確化し、フェーズ2で抽出された課題に基づき機体、制御、撮影、解析機能を高度化し、再度同等条件下で実証を実施する。

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