V3D Asia

3Dプリンティング建設サプライチェーン構築へ 
中澤建設と連携し実証実験

 V3D Asia(東京都千代田区)は、5月に島根県雲南市で地元建設会社の中澤建設と連携し、3Dプリンティング建設技術の実証実験に取り組む。同社が東南アジアで商業展開している3Dプリンティング建設技術を日本国内で運用する初の試みで、日本の建設環境や規制、気候条件に適した3Dプリンティング建設技術の確立とともにサプライチェーンの構築を目指す。

 既にV3D Asiaはインドネシアやブルネイで住宅や公共施設の3Dプリンティング建設を手掛け、その実用性と効率性を実証済み。国内での実証では自社開発のガントリー式3D建築プリンターで小規模構造物の施工性などを検証する。場所は島根県雲南市掛合町の実証フィールドで、施工パートナーとして中澤建設、技術協力で小堀祥仁建築設計室が参加する。

 中澤建設は1965年の創業以来、島根県雲南市を拠点に官民を問わず土木や建築事業を手掛けてきた地域密着型の総合建設会社。プロジェクトでは基礎・仮設・付帯設備工事などを担当する。同社の中澤太輔専務は「深刻化する人手不足の中、3Dプリンティング技術は人の仕事を奪うものではなく、むしろ大工や職人を過酷な労働から解放し、彼らの高度な技術をより活かすための強力なパートナーになると考えている。最新テクノロジーと地域が培ってきた職人の技。この二つが共存し、高め合う『新しい建設現場のあり方』を今回の実証実験を通じて、ここ島根から発信していく」と語る。

 V3D Asiaは独自開発のガントリー式プリンターシステム(アルミトラス構造)を基盤に日本国内で調達可能な建設資材を用いた施工性能の検証を行い、国内サプライチェーンの構築を目指す。地方の建設会社との連携モデルを構築することで、3Dプリンティング建設技術の全国展開に向けた基盤を整備する。今後は住宅や公共施設など、幅広い用途への展開を見据え、国内の建設会社・自治体・研究機関との連携を拡大する方針だ。

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