沖縄県とクラスター(東京都品川区)は、24万人余の氏名が刻まれた沖縄県糸満市にある平和祈念公園内の記念碑「平和の礎(へいわのいしじ)」を3次元デジタルツイン空間として再現した「平和の礎メタバース」を一般公開した。スマートフォンやパソコンのブラウザからアクセスが可能で、アバターを操作してバーチャルの公園内を散策できる。クラスターの技術力が下支えし、数千人規模の同時にアクセスにもスムーズな空間体験を可能にした。

平和の礎は、沖縄戦などで犠牲となった方々の氏名を国籍や軍人・民間人の区別なく刻んだ記念碑。平和祈念公園内にあり、敷地1万7900㎡の中に平和の広場を中心に放射状に円弧の形で広がりをもって配置されている。1995年の除幕以来、毎年追加刻銘が続けられ、現在24万人余の氏名が刻まれている。毎年6月23日の「慰霊の日」には多くの人が訪れる。
平和の礎メタバースでは、礎に刻銘された氏名を検索できるシステムと連携し、検索した氏名が刻まれた場所まで自動で移動できる。平和の火の周辺では沖縄県平和祈念資料館展望室からのライブ映像や実際の現地の写真も見ることができ、沖縄県平和祈念資料館内にある企画展示室を再現した資料室エリアではより詳しい礎の説明や沖縄戦などの企画展が観覧可能だ。

クラスターは平和の礎の壮大な景観を高精細な点群データとして記録し、本来は非常に高容量となる空間データを独自のプラットフォーム基盤技術により低容量に変換・最適化し、現地の景色をありのまま保存しつつ、スマートフォンやPCからでもスムーズな空間体験を実現した。

数千人規模が同時に同一の3次元空間を共有でき、場所と時間の制約を超えた追悼と学びの場を提供することが可能という。24万人余の刻銘の中から特定の氏名を検索して該当する石碑の場所へ直接移動するなど、物理空間では困難な体験も可能になり、単なる3D再現や鑑賞にとどまらない、実践的な平和学習コンテンツを提供した。
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