オートデスク

ACC統合のタイミングでFormaの大幅機能強化

 オートデスクは、建設クラウドプラットフォーム「 Autodesk Construction Cloud」(ACC)を 「Autodesk Forma」に統合するタイミングに合わせ、Formaの機能を大幅に拡充した。施工段階への対応力を高めるとともに、デスクトップワークフローをクラウド接続されたプロジェクトデータと連携する部分も強化した。BIMデータの活用ニーズが高度化するとともに、建設ライフサイクルを通じたデータ活用が求められる中で、プラットフォームをFormaに統合することで設計と施工のワークフローが単一の業界クラウドとしてより存在感を増した格好だ。

 今回の統合は、2025年9月に9月に米国テネシー州ナッシュビルで開かれた同社の国際カンファレンス「Autodesk University(AU)2025」でビジョンが示されていた。プロジェクトライフサイクル全体を通じてプロジェクトチームをよりシームレスかつ継続的な環境で結びつけるという同社の長期戦略を前進させる取り組みの1つとして位置付けられていた。

 Formaは建築・エンジニアリング・建設・運用(AECO)の業界に対して、プロジェクトに関わる人、データ、ワークフローをエンドツーエンドで接続するクラウドベースの AI ネイティブなプラットフォームとして展開されていく。統合に伴い、製品名称は「Autodesk Docs」が「Forma Data Management」、「Autodesk BIM Collaborate Pro」が 「Forma Design Collaboration」、「Autodesk Build」が 「Forma Build」、「Autodesk Takeoff」が 「Forma Takeoff」に変更となった。

 同社は、今回の発表はブランドやプラットフォームの進化に関連するもので、既存ユーザーの利用環境に変更や中断をもたらすものではないとしている。データ移行も不要で、既存のワークフロー、API、外部連携、ライセンス形態、ログイン環境、顧客データは従来通り維持され、現在提供している各種機能やパフォーマンスにも変更はないという。

 Formaの中でCDE(共通データ環境)については「Forma Data Management」が役割を担い、企画・設計から施工、運用に至るまでの情報を一元的に管理する基盤になる。これにより、プロジェクトにおける情報の分断を低減し、AECO プロジェクトのライフサイクル全体におけるより迅速かつ確実な意思決定を支援す

Build Essentials は、施工現場で必要とされる主要なツールを一つの場所に集約

 ACCをFormaに統合するタイミングで、同社は施工分野への対応も強化した。 施工向けパッケージ「Build Essentials」の機能を拡充し、写真や位置情報とともに指摘事項の記録によって、最新ファイルやモデル確認、図面へのマークアップ、日報の記録を、ウェブやFormaモバイルアプリ上で行うことを可能にした。

 Data Managementでは、Forma におけるクラウドコラボレーションへのアクセスを拡張し、デスクトップユーザーとそのプロジェクトデータを、より広範な接続されたワークフローのエコシステムへと取り込むことで、AutoCAD、Revit、Civil 3Dなどの単体サブスクリプションユーザーとの連携をさらに拡充した。デスクトップワークフローをクラウド接続されたプロジェクトデータと連携させることで企画、設計、施工、運用の各工程で常に最新の共通情報に基づいて業務を進めることが可能になった。

 また、入札管理ワークフローをForma のPreconstruction機能に直接統合した「Bidding」(相見積)ツールのベータ版の提供もスタートした。Takeoff(数量拾い)および Estimate(見積)と同一の環境上で入札機能を利用可能にすることで、接続されたプロジェクトの文脈の中で複数の提案依頼(RFP)を管理し、価格設定や資格評価に関する調整を効率化する。

 Forma は、構想から完成までのプロジェクト全体において意思決定の一貫性を維持しながら、より明確で効率的な業務遂行を可能にする建設クラウドプラットフォームとして存在感をさらに増した。

この記事は3月10日に掲載した内容を最新プレスリリースを踏まえて加筆したものです。オートデスクのプレスリリースはこちら

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