STUDIO55は、関西大学キャンパスの改修工事を施工する竹中工務店と共同で、最新の3D計測技術を用いた実証実験に取り組み、埋設インフラの位置把握や樹木調査の即時化などの成果を確認した。

プロジェクトは多くの学生が行き交う歴史あるキャンパスで、既存建物の改修には「不確実性」がつきまとっていた。現場では建設年代の異なる建物が混在し、インフラ図面も年代ごとに散在していた。図面はあるが、現在の現地のどこを通っているか確証が持てない状況で、情報の断絶が課題だった。図面と現地の照合作業や、2D図面では表現できない地形の勾配や樹木の枝ぶりの把握に多くの時間をかかる対策を講じる必要があった。
STUDIO55は「機動力」と「統合」をテーマにワークフローを構築した。1つはSLAM式ハンドヘルドスキャナの導入によって広大なエリアを歩くだけセンチ単位の精度で点群データなどを取得し、短時間で現地の「ありのままの姿」を3Dモデル化した。
BIM統合ツール「Revizto」を使い、 取得した3Dデータに過去の図面や新築モデルを重ね合わせ、iPadなどで直感的に確認できる環境も構築した。竹中工務店の現場チームでは、古い図面の配管が現地のどの木と縁石の間を通るかなどを瞬時に判明ででき、試掘や位置出し作業の手間を大幅に削減することができた。
従来、測量業者が現地で一本ずつ計測していた樹木の幹径や高さを、点群データからデスク上で把握可能にすることで現地作業を省略し、積算業務などの生産性向上にも貢献したほか、図面にない空中の電線や樹木を3Dで可視化し、重機のアーム干渉チェックなども事前に検証できたという。
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