NECは、独自の映像分析技術を活用したデジタルツインソリューションの現場可視化・分析サービスを拡充する。従来の類似サービスで必要だった導入前の現場作業の動画撮影を不要とし、より迅速な導入と現場最適化を実現する。

人手不足が深刻化し、建設現場では省人化と業務効率化が求められ、AIを活用した現場の可視化によって実際に起きていることや起きたことに基づいた分析といった現場マネジメントへのニーズが高まっている。しかし、現場ごとに異なる環境や顧客ごとの分析ニーズに応じてAIを活用するためには、事前に作業現場をカメラで長時間撮影した映像データの準備が必要になり、それに伴う手間や費用が発生することが課題だった。
ソリューションは、長年培ってきた独自の映像AI技術により、現場のさまざまな事象を映像認識AIで自動的にデータ化し、デジタル空間上に再現するもので、新たに開発した同社独自の映像分析技術と自然言語処理技術により、ユーザーが映像中の特定の作業行動や状況をテキスト入力だけで簡単に指定できるようになった。

例えば「荷物を棚から取る作業」「機械の前に立っている状態」など、平易な文章を入力するだけで、AIが条件に合致する場面を自動認識する。これにより、従来は数週間かかっていたサービス導入前の作業が最短数時間で完了し、即日導入も可能になる。
テキスト入力による短期間でのサービス導入に加え、少量の学習データを追加することで認識精度をさらに高めることができ、現場環境や作業内容に応じた学習データを段階的に蓄積することで、作業行動の認識精度を一層向上させることも可能だ。まずはテキスト入力による素早い導入を行い、運用しながら精度を高めることで、顧客のニーズにも対応できる。
販売価格は100万円から。同社は5年間で40億円の売り上げを見込む。今後も最新の映像AI技術を活用し、現場可視化や分析を進化させる方針で、業務プロセスマイニングや、AI による最適化シミュレーションなどによる経営判断支援も実装予定という。
