RASS

橋梁点検SaaS「TRASS」 
検証で1橋当たり20~30万円の粗利改善効果

 RASS(大阪府東大阪市)は、橋梁に特化したAIインフラ点検SaaS「TRASS」をスタートする。累計9現場の現場検証では点検準備から現地点検、調書作成までの一連の業務で工数削減を実現し、1橋当たり20~30万円の粗利改善効果を確認した。判断や診断の主体はあくまで技術者に置き、AIはデータ整理や補助に徹することで、現場実務にフィットした業務改善を実現できる点検ツールとして展開する。

 TRASSは、点検時に入力される情報を一元管理し、現場で蓄積されるデータをもとに、損傷図や調書作成までを一気通貫で支援するクラウド型サービスとなる。タブレットを用いた現地入力に加え、PC単体でも利用できるため、現場から内業まで既存の業務フローを大きく変えることなく導入できる。

 現在は、点検記録の統合管理や調書の自動生成を中心にした活用になるが、今後は重点点検箇所の提案や対象構造物の拡大、診断業務のサポートなど、技術者の意思決定を支える領域へと順次拡張していく計画だ。これにより、点検業務の生産性向上と技術者の負担軽減を両立し、持続可能なインフラ維持管理に貢献していくという。

 現場検証では、従来の紙(Excel)を中心とした点検業務フローと比較した場合、大規模橋梁では現場作業が5%削減、損傷図・調書作成、照査などの内業が68%削減、1橋当たり20~30万円の粗利改善効果があると試算している。

 また、同社はプロダクト開発の加速と機能強化などを目的に、デライト・ベンチャーズ(東京都渋谷区)を引受先とするシードラウンドで資金調達も実施した。

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