野原グループのBuildApp総合研究所は、施工BIMの活用実態を横断的に把握した意識調査を公表した。施工BIMによって「現場は改善する」との回答は全体の6割を占め、デジタル活用の実感が次の段階に入りつつある状況が浮き彫りになったが、依然として課題は様々あり、特にBIM連携による不整合は設計から施工への移行段階で発生している。

上記グラフが示すように、BIM連携における不整合は、情報の不整合が42.0%、関係者の連携不足が36.5%、人材スキル不足が36.0%が占めている。同社はあらかじめLOD(モデル詳細度)や属性の情報項目を合意し、検証プロセスを設けることに加え、工数削減や手戻り削減といった成果を可視化することで、投資対効果に対する共通認識の形成につながると説明する。
BIMの導入課題については導入コストが44.9%を占め、教育・研修不足が36.8%、現場の理解・意識が36.5%、システムの使い勝手が33.4%と続く。効果が実感できないのは24.5%に留まり、活用が進むほど課題認識が具体化している状況だ。

設計BIM情報の施工段階活用については施工計画が43.2%、可視化が40.0%、施工管理が34.7%、数量拾いが29.5%となり、活用項目が複数になるほどメリットも具体化している。施工BIMの主なメリットは、作業手順の可視化による安全性向上が42.0%、工程・作業効率が41.9%、情報共有の円滑化が44.0%、手戻り・ミスの削減が32.0%となる。
また、BIMは技術継承に「役立つ」と69.3%が評価しているが、教育時間不足や標準化の遅れが否定的認識の背景に「役立たない」との回答も30.7%も存在している。
全国の建設関係者1000人を対象にインターネットによる意識調査を実施した。
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