BIMの導入が進み、活用できている企業の割合が4割近くに達していることがArentの調査でわかった。「3次元の可視化」に加え、「データ整合性」の部分を実感する声が増えている。ただ、導入後の課題として「二重作業」の発生や「協力会社との連携不足」を指摘する声が依然として多いほか、「人材不足」を挙げる傾向も強く、普及に伴う課題として顕在化している。

「導入し活用できている」とした企業の割合は1年前の調査から6.9ポイント増の38.0%となった。BIM導入企業のうち「期待した効果が出ている」という回答は22.8%から34.8%へと大幅に増加した。導入企業の37.4%が期待通りの、またはそれ以上の効果を実感しており、BIM活用が着実に成果を生み出し始めている様子がうかがえる。

効果が得られたと実感できる場面では、「3Dでの可視化」が33.5%、「データの整合性が図りやすくなった」が1年前から0.8ポイント増の18.7%に増加した。同社はBIMが設計・施工プロセスにおけるデータの統一と活用に貢献し始めていることが伺えると分析している。
逆に効果が得られていないと感じる場面としては、現在の業務に加えてBIMを活用したことで、結果として「二重作業になる」との回答が20.3%で最も多く、次いで「協力会社でBIMが導入されておらず、分野をまたいだ連携ができていない」が15.7%となり、既存ワークフローとの兼ね合いやサプライチェーン全体での連携が課題となっている。また、BIM活用の懸念や障壁として最も多かったのは、「人材不足」が23.7%で、前年調査よりも1.8ポイント増加した。
調査は2025年1月から12月にかけて建設業界従事者を対象に実施し、有効回答は411件だった。
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