米国オートデスク

学生や教育機関への無償提供が1億5000万人の節目

 米国Autodesk社は、学生や教育関係者に無償提供してきたソフトウェアやテクノロジーの数が、世界全体で 1 億 5,000 万人に到達した。20 年以上にわたり、同社が掲げる「デザインと創造(Design & Make)」のテクノロジーを学びの場を含む幅広い領域に誰もが活用できるよう取り組んできた。特にこの 10 年間は、認定教育機関や学生・教育関係者に対してプロフェッショナル向けツールを無償で提供し、世界中の建築家やエンジニア、クリエイターなどと同等の環境を整えてきたことが下支えになっている。

 世界の労働環境は、教育現場の変化を上回るスピードで進化し、学生が最新テクノロジーに触れられる環境の重要性はますます高まっている。同社の調査レポートによると、58 %の専門職がスキル人材の不足を成長の障壁として挙げ、61 %が必要な技術スキルを持つ人材の採用が難しくなっていると回答している。求人における AI スキルの需要が、2022 年以降で 640 %以上急増している状況もあり、学生自身もその緊急性を強く感じているが。大学生の約半数が卒業後に必要となる AI スキルを十分に学べていないと感じていることも浮き彫りになっている。

 同社は、こうした状況を踏まえ、中等教育機関、専門学校、コミュニティカレッジ、大学まで、幅広い教育段階の学生に対し、テクノロジー、実践的なプロジェクト、キャリア機会を提供することにより、デザインと創造分野で将来活躍するために必要なスキルの習得を支援している。オートデスク日本法人の中西智行代表取締役社長は「世界で 1 億5,000 万人の学生や教育者に利用されてきたという節目は、教育と産業をつなぐ取り組みを長年にわたり継続してきた結果であり、私たちの使命の証でもあり、これから一層も注力していく」と強調する。

 日本大学理工学部の轟朝幸学部長は「Autodesk 製品を学生生活の中で自由に使っていろんな設計をしたり、プロジェクトに関わった人たちが、卒業後も交流を続けることができるのが Autodesk サポートの大きな価値」とし、早稲田大学理工学術院創造理工学部の宮下朋之教授は「企業においても利用される製品群を学生が利用できることは、学生が『つくること』を自発的に取り組むことを可能とし、思考力や創造力を段階的に育てていく上で、大きな価値がある」と語る。

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