ブルーイノベーション

屋内点検用ドローン「ELIOS 3」で管路点検を工期短縮、安全調査も実現

 ブルーイノベーションは、屋内点検用ドローン「ELIOS 3」を活用した栃木県野木町における下水道管路の調査・点検で、従来の人力調査で約5日間に渡る工程を、3日間で完了する工期短縮を実現した。同社が元請けの渡辺建設と連携した成果で、作業員は管内に入ることなく地上からドローンを操縦することで、酸欠や有毒ガスのリスクなどを排除する安全な調査が実現した。

栃木県野木町でのELIOS 3 を活用した下水道管路内点検の様子

 調査は、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故から約1年が経過する中、国土交通省が進める「下水道管路の全国特別重点調査」の基準に基づき、老朽化が進む下水道管路の状態を安全かつ効率的に把握することを目的に実施された 。

野木町が管理する下水道は汚水管が約108㌔、雨水管が約5㌔に達する。最も古い区間では施工から50年以上が経過し、老朽化対策が急務となっており、施工後30年以上が経過した管径2m以上の下水道管路を対象に実施された。人力で管内を調査する場合、作業量は概ね1日当たり600m程度で、対象区間の調査には約5日間が必要だった。

 調査に活用したELIOS 3はスイスのFlyability社が開発した非GNSS環境下の飛行特性に優れた屋内用ドローンELIOSシリーズの最新機種で、世界初の3Dマッピング用LiDARセンサーを搭載している。暗く狭く、GPSが届かない下水道管路内でも安定して飛行でき、管内をムラなく撮影し、どこにどの程度の損傷があるのかを位置情報付きの3Dデータとして記録できる。損傷の位置情報だけでなく、管路のゆがみやたるみといった形状の変化も3Dデータで確認でき、平面的な映像だけでは把握しにくい変状の把握も可能だ。

作業員は入孔することなく、地上の安全な場所から操縦

 同社は映像・3Dデータを活用し、AIによってひび割れなどの変状を自動で検知する取り組みを進めており、「当社が注力するインフラ点検分野における自治体案件の拡大を象徴する事例の一つ」と説明する。人力作業では作業者の熟練度によって差が生じやすい。ELIOS 3による映像データによって点検品質の標準化にも寄与する。同町はドローン点検を有効な調査手法の一つとして高く評価しているという。

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