三機工業

ダクト系試運転作業の支援ツール開発 
BIMデータとの連携で解析モデル作成を半自動化

 三機工業は、クリーンルームなどのダクト系試運転調整作業を効率化する「試運転調整支援ツール」を開発した。2024年に開発した設計・施工支援システム「BIM計算連携プラットフォーム」と連携し、BIMデータを活用することで、試運転調整に必要な解析モデルの作成を半自動化し、調整作業の省力化と品質向上を実現する。神奈川県大和市の三機テクノセンターに構築したモックアップ施設では時間や作業工数を約3割の効率を確認した。

 クリーンルームでは、清浄度を維持するための室圧管理が極めて重要になる。施工完了後の試運転調整では運転パターンや局所排気設備の稼働状況に応じた調整が求められ、その際には室圧や給気風量の確認・調整には多くの手順やノウハウが必要で時間を費やすため、効率化が課題となっていた。

試運転調整支援ツールによる調整期間の前倒しイメージ

 同ツールには、BIMデータを取り込みシミュレーションモデルを作成し、制御機器を動作させ、圧力や風量のバランスを自動計算する。施設完成前の段階で調整・検討作業のシミュレーションが可能となり、従来は施設完成後に進めていた作業を施工図完成時点で前倒し(フロントローディング)できる。仮想環境での事前検証により、実施設での試運転調整にかかる時間と作業負荷を大幅に削減できる。

 三機テクノセンター内に調整難度が高いバイオロジカルクリーンルーム向けのダクト系試運転調整の模擬が可能なモックアップ施設を構築し、若手技術者向けの研修プログラムを通じて、現場調整技術の底上げも図る。これにより短工期への対応力強化や試運転調整作業の品質向上・円滑化・省力化を推進する。モックアップ施設では時間や作業工数を約3割の効率化できたという。

 今後は、クリーンルームに限らず、オフィスや工場といった他の空調システムへと対象を拡大し、業務の合理化、技術力の向上、設計・施工品質のさらなる向上を図る方針だ。

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